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RV「…」
Aが電話に出ない。
これで5回目。
HK「Aヌナ、電話出ないの？」
RV「うん…」
もう1時前。
遅くなるなって言ったのに。
1時をすぎてようやく折り返しの電話がかかってきた。
《ごめんなさい！》
RV「何時だと思ってんの…」
《ごめん…皆、集まってくれて帰りにくくて…》
電話の向こうがうるさい。
余計に腹がたつ。
RV「遅くなるなって言ったよな？」
《うん…》
RV「迎えに行くから」
《いいよ！タクシーで帰るから》
RV「いいから、言う事聞け」
《わかった…ごめんね》
RV「ん」
電話を切り、ため息。
N「怖いよ、シガ…」
LE「久しぶりにこっちに来てんだから許してやれ」
RV「わかってる…」
HB「わかってるんならそんな怖い顔やめなよ」
皆に責められる俺。
KE「シガとAヌナだって久しぶりに会うんだから、喧嘩はダメだよ」
HK「Aヌナが謝ったら笑顔ね！」
RV「うん…とりあえず行ってくる」
家を出てタクシーに乗り、Aのいる店に着いた。
落ち着け。怒るな。
そう思いながら店に入る。
奥の席まで行くと、Aと目が合う。
「シガ」
RV「ん」
「皆も帰るからちょっと待ってね。お金払ってくる」
RV「いいよ、俺が払う。皆、Aのために集まってくれたんだろ？」
Aから伝票を奪い取り、レジへと向かった。
慌てて後ろをついてくる。
「シガ！」
RV「なに」
「皆で払うから」
RV「いいから」
「でも…」
RV「俺が払いたいの。Aために集まってくれたお礼。だから気にすんな」
「うん…ありがと」
会計を済ませて店を出る。
RV「ちょっと歩こう」
そう言うと自然とAが俺の手を握る。
さっきまでイライラしていたけど、どうでも良くなった。
ジェファニひょんのいう通り、久々に会えたのに喧嘩するなんて馬鹿馬鹿しい。
「シガ」
RV「ん？」
「ごめんね」
RV「もういいよ。俺も怒ってごめん」
「約束破ったから怒られて当然」
RV「楽しかった？」
「うん、なかなか会えないからね。久しぶりに話せて良かった」
RV「そっか」
その後も嬉しそうに友達との事を話すAが可愛かった。
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作者名：ななななん | 作成日時：2016年5月14日 1時
