先輩とてぐんくん (ページ9)

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部活が終わり、急いでAヌナの元へと向かう。
Aヌナは校門の横の花壇の前に座り込んでいた。

LE「Aヌナ！」
「お疲れさま、テグナ」
LE「何してたんですか？」
「花壇の花が可愛かったから写真撮ってたの。ほら見て」

そう言って俺に写真を見せる。
なにそれ。可愛すぎる。
花壇の花より、Aヌナの方が数百倍可愛い。

「よし、帰ろっか」
LE「はい」

あれだけ何を話そうか考えていたのに、いざその時になると上手く話せない。
しっかりしろよ、俺。

「テグナってひとりっ子？」
LE「姉と弟がいます。Aヌナは？」
「私は弟が2人いるよ」

ウォンシクの他にも弟がいたのか。

LE「シガ…ですよね？」
「あれ？シガの事知ってるの？」
LE「ハギョナの部屋で会いました」
「そうなんだ！シガの下にもう1人いるの。サンヒョクっていうの。
シガもヒョガも背が高くてさー。私だけ小さいの。
だから姉に見られないんだよ。ヒドイよね」

少し拗ねながら笑うAヌナ。
本当に仲が良いんだな。

「テグナもシガぐらい背高いよね」
LE「そうですね」
「いいなー。羨ましい」
LE「Aヌナは小さくて可愛いです」

自分で言っておいて顔が赤くなっているのがわかる。

「ふふ。ありがとう」
LE「Aヌナ」
「んー？」
LE「明日の休み、予定ありますか？」
「明日？特にないよ」
LE「あの、一緒にどこか行きませんか？」
「どこに？」

また予想外の返事。
どこに？って言われても今勢いで言ったから何も考えていない。

LE「今日の夜までに考えます！」
「わかった。いいよ」
LE「本当に！？」
「うん」

ヤバイ、嬉しい。また小さくガッツポーズ。

LE「連絡先聞いていいですか？どこに行くか決めて連絡するんで」
「そっか。テグナの連絡先知らなかったね。
毎日会うから聞いてなかった」

あぁ、そうか。毎日会ってるんだ。
なにこれ。めっちゃ幸せ…
連絡先を交換し、Aヌナを家まで送ってから走って家に帰った。
途中、何度も叫び出しそうになったけど耐えた。
部屋に入りベッドの上で身悶えた。

LE「ヤバイヤバイヤバイ…どうしよう！とりあえずハギョナに電話だ…」