先輩とてぐんくん (ページ48)

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「おかえり、ハギョンくん！」
N「た、ただいま」

もうなんか色々気持ち悪い。

N「ニヤニヤやめて」
「まーそう言わず座りなよ。
そして、ヌナにキチンと報告しなさい」
N「報告も何も全部聞いたんでしょ…」
「うん、聞いたよ！テグナからもソヒョナからも」

やっぱり。

N「じゃあ報告しなくてもいいじゃん」
「何言ってんの？私はハギョナの口からちゃんと聞きたいの！
テグナよりもソヒョナよりもハギョナの事知ってるのは私なのに、私だけちゃんと報告してくれないなんておかしいじゃない！
私には言いたくないの？私が馬鹿だからそういう話しても意味ないとか思ってる？」

あぁ…やっちゃった。
こんな話、ちゃんとAに言うなんて恥ずかしいって思ってはぐらかしたけど間違えた。
泣かせてどうすんだよ、僕。

HB「ひょんー？Aー？喧嘩？」

Aが泣きながら大声を出したからホンビンが部屋へやってくる。

「ビナー」
HB「え！？どうしたの、A。ハギョニひょん、泣かせたの…？」
「私だけのけ者にする…私が馬鹿だから…」
N「いや、のけ者になんてしてないよ！」
「した！」
HB「A、こっちおいで」
「ゔービナー」
HB「Aは馬鹿じゃないよ。ハギョニひょんが馬鹿なんだよ。だから泣かないで」

なんだよホンビンのやつ。

N「ごめん、A」
「何でも全部報告してくれなきゃ嫌だ」
N「うん、そうだね」
「いつも何でも私に1番に言ってくれてた」
N「うん」

男ばかりに囲まれて育ったこのお姫様は僕たちといる時だけは本当ワガママで泣き虫で。
そんな所が可愛いと思ってしまう僕たちはただのA馬鹿なんだと思う。

「ハギョナ」
N「ん？」
「私はテグナと婚約して、ハギョナはソヒョナと付き合う事になったでしょ？
でも私たちの関係は変わらないよね？
これからもずっと変わらないよね？」

いったい何の心配してんだか、全く。

N「変わるわけないでしょ。
これからだって僕たちは僕たちで何も変わらないよ。ホンビナだってそうでしょ？」
HB「もちろん！Aが結婚したって何も変わらないよ。
今までと一緒。だから何も不安に思う事なんてない」
「そっか。良かった」

テグンやソヒョンヌナがどう思うかはわからないけど、やっぱりこの泣き虫なAを1番大事だと思う気持ちはこれからも変わらない。