先輩とてぐんくん (ページ44)

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N「あのさ、ニヤニヤしながら見るのやめてよ」

さっきからテグンが僕をニヤニヤしながら見てくる。

LE「ごめんごめん」
N「ニヤニヤしてないで早く選びなよ」
LE「だな。ハギョンなんかの事より今は婚約指輪だった」
N「なんかって言うな！」

テグンとAが婚約か。
トントン拍子に話が進みすぎてビックリだ。
あの、好きってなに？なんて言っていたAがテグンと婚約なんて。
変な感じ。

N「どんなのがいいの？」
LE「カップルリングとしても付けたいからシンプルなのがいいかな」
N「テグナもつけるんだ」
LE「つけるよ。お揃い好きだから」

知らなかったよ、テグン。
お揃い好きだったんだね。結構可愛いのね。

N「あ！このネックレス可愛いー」

小さいハートのトップがついているネックレス。

LE「ソヒョン先輩に買えば？もうすぐ誕生日だってAが言ってたよ」
N「そうなの！？買おうかな…でもハートって明らさまかな…」

1人でブツブツ言っているとまたテグンがニヤニヤしながら見てきた。

LE「ネックレス渡して告白すればいいんじゃない？
モタモタしてたら他の人に取られるよ。
ソヒョン先輩の事狙ってる奴結構いるし。モテるでしょ、先輩」
N「…買う」

テグンはシンプルだけど可愛いデザインの指輪を買い、僕もソヒョンヌナにネックレスを買った。
果たして、告白なんて出来るのだろうか。

N「テグナ、指輪いつ渡すの？」
LE「今からだけど」
N「は？」
LE「Aとソヒョン先輩と待ち合わせしてるって言わなかったっけ？」
N「聞いてないんだけど！」
LE「帰り、ソヒョン先輩の事家まで送って告白しろ」

そんな簡単に言うなよ…告白なんてした事ないのに。

N「はぁ…」
LE「頑張れ！」

滅多に見せない歯まで全開の笑顔を向けたテグンにイライラした。