先輩とてぐんくん (ページ24)

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LE「お待たせ、ヌナ。帰ろう」

急いで保健室へ行くとAヌナはベッドに座っていた。

LE「大丈夫？立てる？」
「うん、なんとか」

そう言って立ち上がるけど、足元がまだフラついている。

LE「Aヌナ、乗って」
「テグナ、さすがにそれは恥ずかしいよ…」

背中に乗るようAヌナの前にしゃがみ込んだけれど、さすがに拒否された。

LE「じゃ、腕掴んでて。まだフラついてるから危ない」
「うん、ごめんねテグナ」

保健室を出てゆっくり歩き出すと廊下にいた生徒たちにジロジロと見られた。

「すっごい見られてる…さすがテグナだね」
LE「何言ってんの」

少し拗ねた声で言うAヌナが可愛かった。
今はそんな事考えてる場合じゃないけど。

学校を出て家までの道を歩く。

LE「大丈夫？」
「うん、大丈夫」
LE「辛かったら止まるから言って」
「大丈夫だよ、テグナ」

心配すぎて何度も聞いてしまう。
Aヌナの顔色は悪いままだ。

「はぁ…着いた…ほんとありがとう」
LE「ハギョナにこの時間家に誰もいないからついててあげてって言われてるから、誰かが帰ってくるまでいるよ」
「本当？良かった…実はちょっと寂しいなって思ってたんだ。ごめんね…じゃ、入って」

初めてAヌナの部屋に入る。
女の子らしい可愛い部屋だ。

「着替えてくるから、適当にしててね」

そう言って部屋を出ていった。
適当にしててと言われても困る。手汗が凄い。
とりあえず、部屋をぐるりと見てまわる。

LE「写真だ」

部屋の一角にたくさんの写真があった。
ハギョンやホンビン、弟たちとの写真。
全部凄く楽しそう。

LE「あ…」

その中に植物園で一緒に撮った写真もあった。
Aヌナが怒って帰る前に撮った写真だ。

LE「この中に入れてくれてたんだ」

嬉しい。

「あ、写真見てたんだ」

ルームウェアに着替えたAヌナが戻ってきた。
何故か俺のジャージを着ている。

LE「ジャージ…」
「なんか落ち着くから、テグナの匂いって」

本当Aヌナってもう…

LE「ここに本人がいるのに？」
「それとこれとは別なの」

よくわからないけど、まぁいいや。

LE「はい、ベッド入って」
「はーい。でも寝ないよ」
LE「ダメだよ。ちゃんと寝ないと」
「せっかくだしお喋りしようよー」
LE「ダメ」
「えー…」

また拗ねてる。

LE「じゃちょっとだけね」
「うん！」