先輩とてぐんくん (ページ16)

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部屋でダラダラしているとAからの電話。
テグンとデート中なのにどうしたんだろう。
からかってやろう！なんて思いながら出ると

《ハギョナ、迎えにきて…》

泣きながら言うA。
焦った。何を聞いても泣いているし、Aが泣きながら電話をしてくるなんて初めてで…
それにAは1人で電車に乗れない。
だから迎えにきてほしいと僕に電話をかけてきたんだ。

N「行かなきゃ」

駅まで走った。足がもつれる。
焦りすぎだろ、僕。
駅に着いたはいいけど、なかなか電車が来ない。

N「何なんだよ、こんな時に！」

イライラする…早く来い電車！！

最寄りの駅に着き、Aを探す。
どこだ…
駅の横にある小さな公園のベンチにAが座っていた。

N「A！」
「ハギョナ…！」

僕の顔を見るなり抱きつく。

N「どうしたの！？テグナは！？」

泣いていて何も答えない。

N「泣いてちゃわかんないよ…落ち着いて」
「う…ん…」

しばらく泣き続けてようやく落ち着いてきた。

N「とりあえず帰ろう、A。話は帰ってから聞くから」
「うん」

Aの手を取り歩き出す。

「ハギョナ」
N「ん？」
「ありがと、来てくれて」
N「どういたしまして」