先輩とてぐんくん (ページ15)

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植物園を見てまわり、途中トイレに寄る。
今日はなんだか楽しいな。
そんな事を思いながらテグンの元へ戻ろうと歩いていると、数人の女の子に囲まれているテグンの姿が見えた。

ズキッ。

「ん？ズキッてなによ。きゅん。の次はズキッ？」

なんだか胸がズキズキ痛いし、モヤモヤする。
なにこれ。

「テグナ…」
LE「あ、Aヌナ！」

周りにいる女の子たちに頭を下げながら笑顔で私の所まで走ってくる。

「テグナってやっぱりモテるんだね」

なに言ってるの、私…

LE「え？」
「学校でもキャーキャー言われてるもんね」
LE「Aヌナ！」
「友達も言ってた。テグナはカッコいいって」

おかしいおかしいおかしい！
こんな事言いたくないのに…さっきまで楽しいって思ってたのに変だ。

LE「どうしたの？Aヌナ」
「私なんかと出かけなくて良かったんじゃない？
せっかくの休みなのに、出かける子たくさんいるでしょ？」

どうしちゃったの私…絶対おかしい。

「ごめん、帰る」
LE「待って！Aヌナ！」
「離して」

私の腕を掴むテグンを見ずに言う。

LE「離さない。意味わかんないんよ、さっきから」
「私もわかんない。だから離して！」

テグンが私の腕を離す。
走った。1度も振り返らずに走った。
本当どうしたんだろ、私。
なんで涙が出てくるんだろう。

「ハギョナ、迎えにきて…」

泣きながらハギョンに電話をかけた。