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ゲームを辞めさせて、有名な洋画を見ていたもののいつのまにか、ジュンさん以外みんな寝ていた




 
JN「みんな寝ちゃったね〜」

『ね〜、映画見るって言った張本人が1番最初に寝たよ』



 

 
ジュンさんと私の間にはウォヌが口を開けて寝ていて
私たちが座るソファーの下でジフニの膝を枕にスニョンイが寝ていた


 
ジフニは寝ていても、鬱陶しそうな顔をしてるようにも見える



 
 


 
JN「...もう身体は大丈夫なの?」

『うん、もう元気だよ、ありがとうね。』




 
間接照明の灯りだけが光る部屋は、少し寂しさも感じる

彼らといて楽しい筈なのに、どこか冬に感じるような寂しさがある





 

 
『ジュンさん、その...この前はごめんね』


JN「えぇ?何が〜?Aちゃん何もしてないじゃん」


 

 
優しく微笑みこちらを向くのが視界に入って分かったけど、なんとなく気まずくてテレビの画面を見ていた



 
 
 


 
『あの日ね、スンチョリオッパが勝手に決めてきてお見合い..?みたいなのがあったの。そこでたまたまジスオッパと会ってね。』


 

JN「...そっかぁ。お見合い。ね。だからジスヒョンもいたんだ。...相手の人は良い人だった?」


『良い人は良い人だったけど、仕方なく行っただけだから別に何にもないよ?」


JN「そうなんだ?...じゃあ良いじゃん。良かった」

『何が良いの〜』




JN「ん〜?だって、僕にもまだチャンスはあるなーって」


 



 

 
 
 
ジュンさんのその言葉で思わず彼の方に顔を動かした


 
 
ジュンさんは相変わらず良いことでもあったかのように笑みを浮かべながらテレビの画面をじっと見ていた

 



 
JN「ねぇ、Aちゃん。」

『...うん?』



 
JN「Aちゃんに初めて会った時、この子は何かを抱えてるなって感じたんだよ。」


 
 

 
淡々とそう話す彼に目を離せなかった




 
 
JN「じゃあ、やっぱり色んなものを抱えてる子で。それを支えてきたのもヒョンたちやウォヌたちだったんだなって一緒に居ると分かった。」


 
『...うん、』

 

 
JN「だからね、僕もなろうと思って。」






 

 




 

 


 


 

JN「Aちゃんの1番に僕もなろうと思ったんだよ」






 

 

 
 




 
 
そう言い切った彼は、今までの何よりも強くて綺麗だった。


 
 
 
テレビで流れていた深夜ドラマのキスシーンに
何故だか、少しだけ居心地が悪く感じた。

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作者名:ナン | 作成日時:2023年7月15日 10時

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