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WN「おー、ジフニも来るってー」
病み上がりの96年の集会は薬よりも効きそうだ。
『...ねぇ、ジスオッパなんか言ってた?』
WN「別に?ただなんというか、甘かったよ目つきが」
人を見ていないようでよく見ているウォヌを甘く見てはいけないような気がした。
WN「まぁ...俺からすればお前が幸せになるのが1番だから別に何でも良いけど、...お前のこと好きな男なんて腐るほど居るんだからな俺の身にもなれよ。みんな泣き寝入りしてるわ」
優しくなさそうで優しいウォヌの言葉にはピンっと来なかった。
『よく分かんないわ、私は』
WN「罪な女ってお前みたいなやつのこと言うのか」
『知らないよ、勝手に言うな』
HS「おじゃましまーす!!!A〜〜!!」
WZ「あほかでかい声出すな寝てたらどうすんだよ」
玄関から2人の声が聞こえ、ウォヌの顔をチラッと見ると
少し明るくなった気もする。
「うるせぇな」なんて言いながらも喜ぶ顔を見ていると、
ウォヌも不器用だなと思う。
なんだかんだ言っても、私たちは最初から神様に選ばれたように結びついた縁だと思う
なんの根拠も無いけど、
なんとなく。
当たり前のように一緒に居て
当たり前のように味方でいて
当たり前のように人生の最後まで一緒にいれるのは彼らではないか
そんなことを感じられる仲間に出会えて良かったと心から思う。
WN「『 おかえり〜 』」
ひとこと目はなんて声をかけて入ってくるかな
大丈夫?なんて言わないだろうなぁ。
きっと、
WZ「腹減ったわー」
HS「飯食おう!飯!お、起きてたの?」
ほらね。
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作者名:ナン | 作成日時:2023年7月15日 10時