カハタレドキ 4 (ページ18)

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私のベッドに座ったのかベッドが沈み、オッパがゆっくりと私の腕を引き座らせた

　

　
JS「...Aはさ、どうしてあの日僕から離れて行ったの？」

　

　
これでもかというほどの甘い声で、
私の腕を温めるように撫でながらそう私に聞いた

　

　
『...じゃあ、オッパは何で私のこと無視したの？』

　

　
質問を質問で返すのも子どもっぽかったなと言った後に思ったけど

どうにも頭が回らない。

　

JS「うーん、じゃあ順番に話そっか？えっとね〜、」

オッパが髪を綺麗に流すように撫でてくれるのが、
凄く気持ち良くて、心地良くて、猫のように目を閉じて撫でる手を感じていた

　

　

　
JS「オッパはね、Aのことを誰よりも1番理解してて、誰よりも知ってると思ったんだよ」

　

　
私から目を離すことなく、落ち着いたトーンで話す彼の声はまるで子守唄のようだった

　

黙って、彼が口にする綺麗な言葉を聞いていた

　

　

　
JS「だからね、腹が立っちゃったんだよ。僕の知らない所で、雰囲気のあるお店でAが男性と2人で食事してることに。」

　

　

　
告白のように少し恥ずかしい言葉が並んでいて、
聞いてる私がむず痒かった。

　

　
　
『..っ、あれは仕方がなかったんだよ？』

JS「うん、分かってるよ分かってる。だから、ごめんね、無視なんかして。あの時すぐに聞けばよかったんだよね?ごめんねA」

　

　
　

　

　
　
謝られてしまったら、少し居心地が悪い。

　
『ううん、私もごめんね。ちゃんとオッパには言えば良かった。...私も、女の人と一緒に居るの見て少し嫌だったんだ。なんというか...、当たり前に隣に居るのは私だけだと思ってた』

　

　
　
　
きっとこんな言葉、ミンギュに聞かせれば
告白してるのと同じだと言うに違いない

　

　
JS「そっかそっか、...でも、あの人は彼女でも何でもないよ。Aが思ってるような人じゃないから。僕はAの隣に居るよ、当たり前に。」

　

　
　

　
変わらず、大事そうに愛おしそうに撫でてくれる彼に
私と同じ気持ちなんじゃないかと期待してしまう。

期待してしまうからこそ、胸が痛い

　

　

　
『ねぇオッパ、』

　
JS「ん〜？」

　

　

『どうして、そんな目で頭撫でてくれるの？...期待しちゃうからやめてよ、』

　

　

　

　

それもこれもすべて

夏に近づく太陽のせいか、熱のせいにしよう。