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VN「おー。...ヌナって本当に社長してるんだ」
ハンソリは社長室に入った途端、珍しいものでもあるのかあたりをキョロキョロしながら軽やかに歩いていた
『なんだそら... ヌナのことなんだと思ってんのよ...、はいコーヒーここ置いとくよ」
VN「ありがとう」
ハンソリは弟という感じがあまりしない
良い意味で自立しているからか、同期のようなそんな安心感がある。
VN「... そうだ。どうだったのお見合い。良さそうな人なの?」
テーブルに置いたコーヒーをひとくち飲み、
思い出したかのように大きな声で話すハンソリを見て、慌てて静かにするように合図を送った
『シーっ!!あんま大きな声で話さないでよ...、別に結婚するためとかそんなんじゃないからね!?』
VN「ヌナも十分声でかいよ。でも、気合い入ってたように見えたけど。」
『ただ、スンチョリオッパが買ってくれるって言ったから良い服買っただけだわ...ノリノリじゃないからね!?』
VN「その割には綺麗だったけどなー」
褒めてるのか貶しているのか分かりづらい
VN「ジスヒョンとなんかあったの?」
『...?別に何も、?』
VN「いや、凄い血相を変えて走って行ったから」
サラッとそんな発言をした張本人は「美味しいね、このコーヒー」なんて呑気なことを言って室内をうろうろし始めた
そんなハンソリを見ながらまた考えていた
そんなこと言われたらまた、
変な期待をしてしまいそうで。
『...とにかくお見合いの件はもう終わりね。会議あるから一緒に来る?視察旅行の件でっ、おお.. 』
VN「ヌナ、体調悪そうだけど」
『急に立ち上がったからだよ、大丈夫〜』
立ち上がるとフラッと目眩がした
確かにそう言われると寒気もするような気もする
短期間に色々あったからか疲れが出たかな...
いや、病は気からだ。
そう自分に言い聞かせて、会議室へ向かった
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作者名:ナン | 作成日時:2023年7月15日 10時