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...
手が痺れるように痛くて、息が浅くなる自分に苛立ちすら覚える。
会社から出て、行くあてもなくただひたすら歩き続けた
無心で、歩き続けた。
後ろから走ってくる音が聞こえたけど、
怖くて、気付かないふりをした。
WZ「A、」
腕を引き、そのままの勢いで抱き締められた
意外とこの男大胆なことするななんて呑気なことを思っていた
だけど、ほっとした。
『なに、』
幸い、人通りの少ない場所で良かった。
こんな恥ずかしい所、知っている誰かに見られたらきっとこの先も言われ続けるだろう、
私たち2人とも。
WZ「そのブサイクな顔、周りの人に見せんようにしようと思って。」
スキンシップを嫌うジフニが、
優しく私の背中を撫でてくれる。
『オッパたちには言わないで』
WZ「もう遅いやろ、ウォヌが連絡してた」
『... 怒られるじゃん。』
WZ「一緒に怒られるか〜」
普段通りのジフニが目の前に居るから、私もだんだん落ち着きを取り戻した。
背中を2回ポンポンと軽く撫で、どちらからともなく離れた
『じゃあ一緒に帰って』
WZ「こんなとこで1人で帰したら俺がもっと怒られるわ」
結局、会社に戻れず、ジフニと2人で家路を歩いた
こんなことなら真っ直ぐ、ジョンハニオッパと帰れば良かったかななんて思いながら
あまり背も変わらない横のジフニを見た。
WZ「俺の母親がまた顔見せに来いってさ」
『おばさんに全然会ってないもんね、元気にしてる？」
WZ「本当に俺の親か疑うくらいお喋りで元気だよ」
ジフニとは所謂、幼馴染だ。
ずっと幼い頃から、青春と言われる時代を一緒に過ごしてきた。
だから、さっきの男にも見覚えがあるし
私がどうして、ここまで怯えるかも知ってる。
WZ「どうせまたあとで根掘り葉掘り聞かれるわ、ヒョンたちに。だから今は何も言わんでいい」
『うん。』
歩き慣れた道まで出てきて、もうすぐうちのマンションが見えるところで向こうのほうから走ってくる音が聞こえ
顔を上げた。
SC「ヤー! イム A!!」
オッパたち3人は漫画にでもできそうなくらい分かりやすい
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作者名：ナン
| 作成日時：2023年6月6日 9時
