天使の手 -3- (ページ10)

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結局二つ返事で承諾してもらい、泊めてもらうことになった。

　

JH「あ〜、あいつらAちゃんとこ居るんだ」

『そう、みたいですね...』

　

スンチョルさんがジョンハンさんに送ってきた写真を見て納得した。

きっと、ウォヌオッパを見送りに行った帰りだろう。

　

出前をとって、2人でテーブルで向かい合って食事をした。

彼の家でこうしてご飯を食べる幸せを味わいながら、
少しだけ、胸が高鳴った。

　

今なら、戸惑うことなく聞ける気がする。

今じゃないと聞けないとも思う。

　

『...ジョンハンさんはその..、知ってたんですか？ウォヌオッパの海外転勤のこと』

　

JH「ん?あ〜、知ってたよ、だいぶ前にね、ほら、Aちゃんが初めてうちの店来たとき、スンチョリに会いに来てたでしょ？ウォヌ。その時に聞いたんだよ」

　

きっとそれよりも前から決まっていたんだろう。
ウォヌオッパの行動力は凄い

　

JH「俺も言われてたんだよ、Aちゃんに言わないでって。」

　

『そうだったんですね、...まぁ、ウォヌオッパらしいか〜』

JH「うん、ウォヌってそういうとこあるよね〜」

　

きっと彼に出会わなければ、
ずっと悲しみの中で生きていた気がする。

JH「俺ね、いろんな人の想い背負いながらこうしてAちゃんと居るんだよ、ウォヌにも言われた。泣かせないでって」

　

外で目にする彼も綺麗で素敵だなといつも思うけど、

自分の落ち着く場所で自分だけの居場所である家の彼は

綺麗というより、可愛らしさがある。
　

今もわたしの前で、張っていた気が抜けたようにふわふわと柔らかい笑顔でわたしを見て話す姿を見ると、

　

愛おしく思えて、意地悪をしてやりたくなる。

これも彼に似たように。

　

　

『へぇ、じゃあわたし以外みんな知ってたんだ〜..』

JH「ジフニたちはパーティーの時に聞いたらしいよ？」

『ふぅ〜ん...』

JH「ヤー、いじけんなよ〜」

『別にいじけてません〜』

JH「ほれ」

機嫌を直せと言わんばかりに

放り込まれたいちごの甘酸っぱい味が口に広がった

パーティーの時にジフニオッパたちも聞かされたとなると、
確かに、あの時のみんなの様子に辻褄が合う。

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