天使の手 -3- (ページ30)

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彼の家を出た時の雰囲気や空気が

今入ってみると、違う。

　

　

JH「A〜」

『はーいっ』

　

次は完全に甘えたジョンハンくんだ。

いつの間にかAちゃん呼びは卒業したみたい

　

　

　

どこか、すっきりしたのだろう。

ずっとカッコつけなくてもいい。

弱みを見せられる相手が傍にいることは精神的にもきっと、楽になったはずだ

　

　

ソファーのアームレストに足を乗せて、
ダラダラしてるジョンハンさんがわたしの名前を呼ぶ

　

これも3回目だ

　

特に何かあるわけではなく、ただ名前を呼びたいみたい。

　

　

JH「ねぇ、A〜」

『はーい、なんですか〜』

やり残した仕事をしようと、リビングのテーブルにパソコンを開いて作業をしていた

　

JH「今日泊まってくでしょ？」

『はい??帰るつもりでしたよ？わたし。』

JH「えー、帰んの？」

『はい。』

　

JH「明日仕事？」

『明日は、お休みです』

JH「じゃあいいじゃーん、映画見よー映画」

『え〜、どうしよっかな〜』

　

またひとつ、彼のことを知れたようで嬉しかった。
　

彼から出る言葉のおかげで愛されていると感じる。

　

　
そんなことを言いながら、

チャニにメッセージを送った。

　

"ヌナ、今日ジョンハンさんの家に泊まるね"