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ブチッ
SC「え!?切ったの!?」
『はい、切りました。』
DK「なんでなんで!?!?」
何となく気に食わない。
過去ではあるけど、
過去の女性たちもこうやってジョンハンさんに悩んでたと思うと
今この電話に出たら、負けた気がする。
勝ち負けではないのは分かってるけど ..
ほら、女は男に追いかけられてなんぼでしょう。
彼の口から聞くまで、わたしは絶対過去の女性たちと同じようにはしてやらない。
SC「意外に気強いね .. 」
DK「いや、でも、ジフニヒョンの妹でチャニの姉だもんね。分からんでもないね.. 」
コソコソ話す2人の目の前で少し残っていた生ビールを一気に飲み干した
『っで!何があったんですか!仕事かなんかですか!」
DK「わぁ、勘鋭いね..」
SC「この前ほら、Aちゃんの店までジョンハニが送ったでしょ?」
『はい、あの時は普通でした。ジョンハンさん。』
SC「そうそう、その後。仕事中お客さんとのトラブルとか、取引先のトラブルとか..?」
DK「正確に言うとね?僕のミスを庇ってくれたんだけど、運悪く、嫌な感じのお客さんだったんだよ。」
SC「じゃあ、もう負の連鎖。全部にイライラしちゃって、ミスばっかになってさ」
『... 意外に可愛いですね』
SC「え... ?」
目が点になった2人を見て笑いが込み上げた。
『あ〜、なんだ、良かった。もっと深刻なことかと思ったじゃないですか。』
DK「ヒョンのイライラは止められないんだよ、本当に...』
SC「何年もずっといるけど、あの雰囲気には耐えられないよ... 禿げそうだもん..」
ものすごく深刻そうに頭を抱えて嘆いている
2人を見ると、すこし安心した。
ご家族に何かあったとか、もっと大変なことだと思った
でも良かった。
ミスなんて誰にでもある。
ただ、そこに腹が立つということは良く言うと、
彼はいつも完璧にこなしているんだろう。
そして
それをわたしに話したくないのも男としてのプライドだろうか。
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作者名:ナン | 作成日時:2023年4月18日 19時