天使の手 -3- (ページ24)

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空気が冬へと変わっていくのを感じる

日中は晴れているとまだ暖かいけど、
朝と夜はやっぱり冷える。

この冬の寒さでさえ、今はわたしの敵のようにも感じる

　

　

『はぁ.. 、寒いし虚しいし悲しいな今日』

そう独り言を呟いて、家に帰ろうとしていた。

　

　

DK 「Aちゃーーーん！！！！」

　
　

あの人の笑顔は太陽みたいだ。
なんだか、寒かった心も身体も少し温まった気がする

遠くから大きな声で呼ばれ、手を振り、ドギョムさんの元へ駆け寄った。

　

『お久しぶりです！よく見つけましたね？』

暗い雰囲気を感じさせないように、笑った。

DK「うん！Aちゃんかなー？て思って叫んでみたら、本当にAちゃんだった！！」

違う人だったら、どうするつもりだったんだ。

　

DK「今、スンチョリヒョンとご飯食べて、今から2軒目行くとこなんだよ！！」

SC「ご馳走様でした〜.....お？Aちゃん！」

お会計を終えて、店の外に出てきたスンチョリさんにも会釈した

SC「じゃあ、Aちゃんも、2軒目行く？」

『はい、ぜひ。』

　

　

行くしかない。
行って話を聞いてもらって話を聞くしかない。

ジョンハンさんをよく知ってるのはきっとこの御二方だ。

もう昔のわたしじゃない。

ここで諦めてしまったら今までと同じだ

　

大切なジョンハンさんのために

　
わたしが貰っていた優しさをわたしも与えるんだ
彼のために。

　