天使の手 -3- (ページ3)

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それからは仕事モード。

　

新商品の説明を受けたり、ショーケースを見て回った。

　

仕事は仕事だ、私情は挟まない。

それが大人だ。

そう自分に言い聞かせた。

　

ウォヌオッパが海外に行く話を聞いて、悲しくはなかった。

悲しいというか、寂しかった。

涙も出なかった、突然のことだから。

いつも可愛がってくれてたウォヌオッパが何も言わず行ってしまうんだから、

　

少しだけ

寂しかった。

言いたいことはたくさんあったのに。

　

　

　

　

　

JN「お疲れ様、ごめんね、今日電車で来させて!」

『全然大丈夫！わたしも電車なんて久しぶりだったから新鮮だったよ』

JN「ほんと？ならいいんだけど、あっ、ちょっと待ってね」

　

ジュニオッパのスマホに電話が入った
本部からの連絡だと思い、その場を離れようとした

　

JN「うん、うんうん、わかったじゃあその辺にいるね〜」

　

腕を掴み、止められた。

びっくりしてオッパの顔を見ると口パクで
"大丈夫だから" と言われた。

　

通話を切るのを見えた

　

『びっくりするじゃん、何、本部からじゃないの？』

　

JN「あぁ、違う違う〜、A様のお迎えに上がる人と電話してただけ〜」

　

『えぇ？』

　

ジュニオッパはいつも予想外なことをする
また、なんか企んでるんだろう。

　

JN「あ、きたきた」

長い両腕を上に上げて振ってる

わたしも同じようにジュニオッパと同じ方向を見た