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MG「ただいま〜!!」
『はーい、おかえり〜』
WN「Aや、ちょっと手伝ってー」
『んー』
ハンソリからの電話の"会いたい"には何も触れなかった。
触れてはいけないような気がして。
ヒーリングタイムから帰ってきた彼らの荷物を玄関からリビングへ運び、
キャリーケースを開けると、見事にグチャグチャ。
『...この洗濯は、私の仕事ですもんね。』
SC「何十回も回さないといけないんじゃない?コインランドリー行った方が早いか」
『だね、その方がいいと思う、行くかぁ〜』
WN「全員分まとめて行った方がいいんじゃない?」
SC「おん、行ってきてくれる?財布渡しとくわ。俺会社戻らないといけなくて」
『いいよいいよ、1人で行ける』
MH「1人で行く量じゃないって、暇な人探してくる」
大きくて中がグチャグチャのキャリーケースを見つめながらそんな話をしていると、
肩に逞しい腕がズシっと乗った。
MG「久しぶり〜」
『おー、久しぶり〜』
MG「どうだった?ちゃんとご飯食べてた?」
『食べたよ〜。食べて、寝ての繰り返し。』
MG「その調子その調子〜、もうすぐまたコンテンツ撮影始まるから、体力復活させとかないと」
『おー、だね?』
外出禁止令も緩くなってきて、
そろそろ私の副業だった仕事も再開する。
コンテンツ撮影かぁ。少しだけ緊張する。
MG「年に1回は行きたいねヒーリング旅行。本当良かったんだよ、あ、見て見て。」
『んー?おー!すごいじゃん!!』
MG「でしょー?すっごい楽しかった〜」
嬉しそうに財布から何を取り出すかと思ったら
サーキットライセンスを取得したときに貰った証明書みたいなカード。
きっと、ずっと走り続けてきた彼らにとってはいい時間を過ごせたのだろう。
みんなの満足そうな顔を見て、ホッとした。
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作者名:ナン | 作成日時:2024年1月3日 9時