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SG side
ヒーリングコンテンツの撮影で自然のいい場所に来て数日経った。
みんなそれぞれ、
最初は休むって言っても何をすればいいか分からない。
そう言っていたけど、なんだかんだ自分のしたいことをして時間を楽しんでる。
僕は仕事で抜けて、こっちに帰ってきた。
帰ってくると、みんなが外でガヤガヤと食事を楽しんでいるのを横目に手を洗いにバスルームのドアへ手をかけると、
ボノニの声が聞こえた。
"ヌナ、会いたい"
どのヌナだろう。ボノニにも好きな人がいたのか。
僕が知らないところで、恋愛してるのかぁ...
VN「びっ、くりした...おかえり。帰ってきてたんだ。」
SG「ヤー、ボノナぁ。ヌナってどのヌナ？恋愛してるの？知らなかったよ、言ってよ〜！」
VN「...そんなんじゃないよ」
SG「そんなんじゃないって、会いたいとか言ってたじゃーん！！」
VN「やめて。」
SG「え...?」
怒ったような、悲しいような、そんな何とも言えない顔をしていた。
どうしてそんな顔をするのか、今の僕には何も分からない。
VN「...そんなんじゃないし、やめて。お前声大きいから、」
SG「そんなんじゃないって、...なに？好きなんじゃ、」
VN「好き、じゃない。...好きになっちゃ、いけないんだよ。」
SG「...や、ヤー、ボノナ、それって、」
VN「分かったんなら、何も言わないで。誰にも言わないし、ヌナにも言うつもりないから。」
そう言って、外へ出たボノニの後ろ姿を見ってるしかできなかった。
カメラの死角で良かった。
声のボリュームも抑えていたから音声も入ってないだろう。
MG「お、ボノナ、おいで。みんなで曲作るって」
VN「うん、行くよ」
MG「スングァナー！早く来いよー！」
SG「っうんー！！すぐ行くー！！」
玄関先からミンギュヒョンの声が聞こえた。
タイミングが良すぎて、勘の鋭いミンギュヒョンにバレないか自分が1人でドキドキしてしまった。
どうしたものか。他のメンバーは何も感じてないのか。
また悩みがひとつ増えた気がした。
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作者名：ナン
| 作成日時：2024年1月3日 9時
