unknown_ .6. (ページ15)

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鳥の鳴き声で目が覚めた

寒くて起きる朝ではなくて、室内の暖かさで気持ちよく目が覚めた

裸で寝る彼を横目に、朝の空気を吸いに外へ出た。

　

『んーっ、気持ちいいっ...』

鳥の鳴き声と木の揺れる音、太陽の光が気持ち良くって
毎朝こうであればなぁ、とも思う。

でも、こうして旅行に来るから良いのかもしれない。

　

後ろを向き、部屋の中で寝ている彼を見つめていた。

いくらでも見てられる気がする。

　
夢でも見ているのか、口をモゴモゴしていたそんな彼が愛おしく思える朝だった。

　

　

.

『ありがとうございました！』

「こちらこそ、ありがとうございました。またお待ちしております。」

MG「またきます！つぎはメンバーもつれてきていいですかっ！」

「えぇ、もちろんです。その時は貸切にさせていただきますね。」

　

　
どこでそんなに勉強していたのかわからないくらい、
普通に日本語を話していた彼を見て少し驚いた

一緒にいるとどこかしら日本語を覚えていくのかもしれない。

...しかし、ここにみんなで来るとなると、部屋割りも想像付くなぁ。

　

　

　

　

MG「で、ここからどうするんですかAさん」

『レンタカー返して、また飛行機乗って、次は実家へ行きます』

MG「おぉ〜、やっとちゃんと挨拶できるね」

『なんて挨拶するの？』

　

　
挨拶、かぁ。
なんだか嬉しい。

興味本位で笑いながら聞くと、彼は大真面目な顔で

　

MG「Aさんをぼくにください」

　

　
そう言った。

　

　
『...どこでそんなん覚えてくんの!?』

MG「調べた」

『調べたの！？』

MG「うん、調べた〜いっぱい出てきたけど、これが1番だって！！」

　

　
やっぱり可愛いな。

　