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頭の整理ができず、焚き火を終え部屋の中でボーッとしていた。
ミンギュは「お酒貰ってくる！」とバタバタと走って行った。
私の返事を聞いて彼は本当に嬉しそうにしていた。
私が断るはずがないのに、少し不安そうな顔をしていたのも愛おしかった。
"結婚"
その単語が私の人生に関わってくるとは思ってなかった。
だから、夢みたいで。
私もそんな人と出会うんだよと小さい頃の自分に言ってやりたい。
しかも、今を輝くアイドルと。
MG「あぁ！寒い！！」
『そりゃそ、...なに持って来たの』
MG「へへ、朝返せばいいって〜！借りてきた！」
身体が大きい彼が持つと、小さく見えるアコースティックギター。
彼は本当に何でもできる。
『弾いてくれるの〜？』
MG「久しぶりだから弾けるか分かんないけど〜」
小さなソファーに2人で暖かさを分け合うように寄り合った。
良くも悪くも、彼はいつも通り。
プロポーズした後でも普段と何も変わらない彼が、
これからの未来を描いてるみたいだった。
きっと、家族になっても、家族が増えても、喧嘩しても、彼は彼のままなのだろう。
それが私にとっては安心できるひとつの居場所になった。
彼が弾くギターの音色は彼のように強くて優しくて、
気付けばギターをBGMに眠ってしまっていた
彼の声でふと目が覚める瞬間が幸せだった。
私を抱き締めるように寝かせてくれていた彼の笑い声で目が覚めた。
動画の音を聞く限り、あの騒がしさと効果音はきっとYouTubeのコンテンツだろう
『...ミンギュや、寝ないの..?』
MG「ん〜？寝る寝る。Aちゃんはまだ寝てなきゃね〜」
そう言って頭を撫でてくれる彼は甘かった。
甘くて、優しくて、それであって強い。
そんな彼を無性に感じたくなって、服の首元をグイッと自分の方へ引き寄せて、
彼のいい形をした唇に、自分の唇を押し付けた。
MG「...ｯ、だめだ、そんなんされたら無理でしょ。」
寒い静かな森の中で、
私たち2人だけが熱くなった。
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作者名：ナン
| 作成日時：2024年1月3日 9時
