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「焚き火のサービスでございます。マシュマロとクッキーも一緒に置いておきますので、よかったらお召し上がりください。」
MG「ありがとうごじゃいます！！」
『ありがとうございます〜』
いつまで経ってもありがとうご"じゃ"います と"ざ"の発音できない彼が愛おしかった
お風呂から戻り、部屋の中でゴロゴロしていると、
焚き火の説明をしにスタッフの方が部屋まで来てくれた。
『楽しかった？今日。』
MG「うん、宿舎からここまで全部ね？」
『それは良かった〜』
パチパチと焚き火特有の火の音をBGMにしながら
肩を並べて火を見ていた。
MG「色々あったね、俺たちここまで。」
『はは、急に〜？』
MG「ほら、ここ俺をロマンチックにさせちゃうから。」
『確かにね〜』
すっぴんの彼とすっぴんの私。
その当たり前のことがなんだか、幸せに感じた。
彼の顔をまじまじと見ていると、やっぱりかっこいいなと思う。
彼の目も、鼻も、口も、眉まで全部、バランスが良くてパーツが綺麗で、かっこいい人だなぁと思った。
MG「..大事な話があるんだよ。Aに。」
『なになに、怖いじゃん』
MG「怖い..って言ったら確かに怖いかも。でも、一緒にいれば怖くない話。」
怪談話でもするのか、と思ってツッコミをいれようかと思ったけど、
彼が私を見つめる表情があまりにも真剣で、
言葉が出なかった。
きっと私は、なにも言わずに彼の言葉を聞くことが大事なのだろう。
MG「ここまで一緒に過ごしてきて、俺たちたくさん経験したでしょ？」
『..そう、だねぇ。』
MG「別れた時は、言葉に出来ないほどの悲しみも経験したし、Aが怪我をした時は想像もできないくらいの辛さも経験した。」
『うん。』
MG「でも、それは俺とAだから乗り越えられたんだよ。他の誰でもなくて、Aだから。」
本当に出てくる言葉全部がロマンチックで照れくさくて、
じっとしてられないくらいむず痒かった。
MG「Aも、..そうだといいんだけど、」
『もちろん。同じだよ？本当にこんなに幸せでいいのかってなって思うくらい、ミンギュといるのが私の幸せだから。』
そう伝えると、冷たい手が彼の手で温かくなった。
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作者名：ナン
| 作成日時：2024年1月3日 9時
