unknown_ .6. (ページ11)

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MG「寒い！寒い早く！！」

『先入れば良いじゃん〜』

　
恥ずかしげもなく、服を脱いで、生まれたときの同じ格好で"寒い!!"とバタバタする彼は可笑しかった

一緒にお風呂に入るっていうのも、久しぶりな気がする。

　

　

　
MG「あぁ...、気持ちいい...」

『あったかぁ...』

MG「本当にいいね、ここ。誰にも邪魔されないし、一緒にお風呂入れるし〜」

『そんなに言われると連れてきた甲斐があるわぁ〜...」

　

　

露天風呂も木で覆われていて、自然の中で温かいお風呂に浸かると本当に気持ち良かった。

ヒノキのいい香りと風で揺れる木の音

全てが私たちを迎え入れてくれるみたいだった。

　

　

　
MG「星...、凄いよ見て」

『んーっ！本当だ！』

　
広いお風呂でも隣にピッタリくっついて一緒に上を見上げた。

天気が良くて、空気も澄んでいるから
数えきれない星がキラキラと輝いて見えた。

　

　

MG「空って、本当広いよねぇ...。この空、韓国にも繋がってんだよ。」

『そうだねぇ、みんな同じ空見上げてるんだもんね』

MG「うん。...そう思ったら、俺たちが出会ったのも運命みたいだよね、世界中に数えきれない人がいるのに。こうして一緒にいる。...幸せだね」

『...ふふ、なんかロマンチックじゃん』

MG「お洒落なこの空間が俺をそうさせてんだな、悪いなここ...」

　

彼の口から出る言葉はロマンチックな言葉ばかり。

そうなるのも分からなくもない。

感性が働くこの場所はきっと忘れられない場所になりそうだった。

　

　

　
MG「よし、俺先上がって洗ってくるよ〜」

『はいはーいっ』

MG「ゆっくり浸かりなよ?風邪引くから！！」

『分かった分かった〜、気をつけてね！？滑るか、』

　

　
言い終わる前にもうすでに目の前で大きな音を立てて滑る彼を見て私の笑い声が自然の中を響き渡った

その笑い声を聞いてミンギュも笑い始め、

暫く、2人の笑い声がずっと聞こえていた。

　

　

彼といると、ずっと笑っていられる。

私が彼から離れられない理由もそこにあるかもしれない。