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MG side
言葉が出なかった。
ミョンホが焦った顔で宿舎に帰ってきた時も、
誰かに押されたと知った時も、
病室で目を閉じるAを見ても。
普段から綺麗にしていた肌が、血で滲んでる彼女を見ていられなかった。
MG「...Aや、起きないと。...俺帰ってきたのに。おかえりって、言わないと。」
痛々しい手を握ってみても当たり前に、返事がない。
自分のだけの独り言が病室に響くのが居心地悪かった。
このまま、目を覚さなかったら俺はどうしたらいいんだろう。
俺は何のために頑張ればいいんだろう。
MG「公表しようなんて言った俺が悪かったよ。
カラットに認められた気になってた俺が悪かった。
全部、全部俺が謝るから、
ちゃんと、目を見て謝るから、だから、っ...
お前も俺の目見てよ、いいよって、言ってよっ...」
情けない声で、泣いた。
こういう時ほど、強くいないとって君は言うだろうけど、
俺はそんなに強くない。
HS「...ミンギュや、もう帰ろう。明日も仕事あるじゃん、」
MG「...ここにいるよ。先帰ってて」
HS「でも、」
WZ「また明日迎えに来るから。ちょっと休んどけよ」
MG「...うん」
気が付けば、彼女を見つめて何時間も経っていた。
ヒョンたちが飲み物を買ってきてくれたけど、
飲む気にもなれなくて開けないまま、雫で濡れていた。
スニョンイヒョンは帰ろうと言ったけど、
こいつを残して1人では帰れない。
明日も仕事があるのは分かってる。
ちゃんと仕事もするし、ちゃんと、笑うよ。
だから、できるだけ傍にいさせて欲しい。
Aが目を覚ました時、誰も居なかったら寂しがるから。
1番最初に俺がいたのを知ったら、喜ぶだろうから。
欲しいものがあれば俺が買ってくるから。
したいことがあるなら俺が一緒にするから。
なんでもしてあげるから、早く、
早くAの声が聞きたい。
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作者名：ナン
| 作成日時：2023年12月24日 11時
