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WZ side
WZ「..ミンギュや、Aんとこ、行くか」
ポケットに入れていたスマートフォンが止むことなく鳴り続けてる。
けど、ここには俺らだけで来てよかったと思った。
ミンギュのあの様子は、今は誰にも見せられない。
MG「先生なんて...?なんて言ってたの、」
SC「頭打ってるって、全身を強く打ったらしい。俺らの宿舎の近くのあの長い階段から、落ちたんだよ。」
HS「あの階段って、上から...?」
WZ「警察が言うには、な。」
MG「警察って...っ、」
SC「誰かに押されたんだ。まだ捕まってないって。」
MG「...俺の、ファンなんだろうね。」
HS「まだそうだとは決まってないだろ、」
MG「俺のせいだよね？Aがこうなったのも。俺が公表する、なんて言ったからなんだよな。そうだよ、俺が、」
WZ「分かった分かった。もう何も言うな。大丈夫だよ、誰もお前を責めたりしないから。Aもお前を責めたりしないの知ってんだろ。」
MG「..っ、Aに何かあったら、俺、どうしたいいの」
そう言って、泣き喚くミンギュを見ていられなかった。
俺ができることといえば、俺の下で小さく震えるミンギュを落ち着かせるために、
抱き締めるしかなかった。
子どもみたいに、わんわん泣くミンギュの背中をひたすら撫でるしか、俺には出来ない。
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作者名：ナン
| 作成日時：2023年12月24日 11時
