unknown_ .5. (ページ3)

今日:381 hit、昨日:661 hit、合計:182,611 hit

・ページ3

-

SC side

　

　

スニョンイの顔を見ると、
あぁ、こいつも相当メンタルにきてるな、そう思った

俺の顔を見て、泣きそうな表情に変わったのがすぐ分かった。

　

病院までの道のりは、そう遠くはないはずなのに
今までの何よりも長い時間のように思えた。

　

　

　

バックミラーでミンギュを見ると、
黙り込んで、手の震えを止めながら耐えている姿が見えた。

俺らでこんなにパニックになってしまっているのに、
ミンギュはもっと、キツいはずだ。

　

　
こういう時、ジフニがいて良かったと思う。

あいつは常に冷静な判断ができる。
そこに俺は頼るしかない。

　

　

　

　
WZ「ヒョン、説明は俺らで聞こう。ミンギュは、...多分無理だろ。スニョンイもキツイと思うから。」

SC「うん、それがいいな。」

　

　

　
病院に着き、待合室で待っている間、
いつもはあんなにでかいミンギュが物凄く小さく見えた。

子どもみたいに、小さく震えて。

　

　

　

　

WZ「..なぁ、ヒョン。警察いるんだよ、あいつもしかして、」

SC「..うん。だろうなって思った。多分、誰かに押されて落ちたんだ。...ミンギュのファンの子かもな。」

WZ「っはぁ...」

　

　

俺らだけじゃ、大切な人は守れないんじゃないか

そう思い知らされた。

やっぱりあの時、マネヒョンに俺が頼めば良かった。

Aが嫌がってでも、無理矢理にでもしとけば、

こうはなってなかった。

　

　

　

SC「彼女の意識は戻るんですよね？」

「頭を強く打っています。意識が必ず戻るとは、..言い切れないかと。」

WZ「その...、押した人、とかって...」

「まだ捕まっていません。」

WZ「そう、ですか...」

「意識が戻ったとしても、何らかの後遺症があることも考えられます。十分な治療はしますが、...覚悟はしておいてください。」

　

　
主治医の先生と、警察官に囲まれて話を聞いてると、
何が何だか、もっと分からなくなった。

意識が戻る、戻らない。
後遺症がどうだ。

俺には何も分からない。