unknown_ .5. (ページ20)

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「よし、大丈夫そうですね！じゃあ、退院準備して大丈夫ですよ！！」

　

朝の検温を終え、看護師さんと少し雑談をしていた。

　

　
『あ、退院手続きってどうすればいいですか？支払いとか...』

「ん？...まさか、聞いてらっしゃらないですか？」

『...ん？あ、えっと、何のこと、』

　
キョロキョロと周りを見て私の耳元まで近付いてきた
何のことだかさっぱり分からず、少し引き気味になってしまった。

　

　

　

「ミンギュさんがお支払いされて帰られました。昨日。」

『えぇ!?』

「いやぁ、本当。かっこいい人ですね。ファンになりました。...色々大変でしたでしょうけど、頑張ってください。応援しています。」

『..あぁ...、ありがとうございます..』

　

　
やられた。
完全に先を越された。

かっこいい。かっこよすぎるんじゃないか...?

SEVENTEENのジェントルマンキャラはミンギュを推したいくらい。

　

　

　

.

『お世話になりました。』

「気をつけてくださいね。あと、...皆様にも宜しくお伝えください。たくさん差し入れ頂きましたから...」

『そうだったんですか...、はい。伝えておきます。ありがとうございました。』

　

　
先生たち曰く、来るたびみんなが差し入れをして帰ったとか。

本当に言葉にできないほど、かっこいい人たちばかりだ。

　

　
久しぶりに外の空気を吸うと、今までよりも有り難みをよく感じる。

　
歩けることも、胸いっぱい息を吸うことも
太陽の光を浴びるのも、彼を想うことも。

　

『よしっ、帰るか！！』

　

こんなに気持ちいい天気の中、歩いて帰りたいけど
歩いて帰ることは禁じられているので、
大人しくタクシーに乗って帰った。

　
さて、今日は何を作ろうかな。

みんなが帰ってくることも、凄く今まで以上に楽しみになった。

　