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やっと、やっと病院生活も明日で終わる。
彼らはオンラインライブの準備に追われているらしく、
病室に来る回数は減ったけど、電話が1日に何件も。
有難い話、だということにしておこう。
MG「はい、おはようございまーす」
『...おはようございまーす。』
MG「身体はどうですか、日常生活に戻れそうですか」
『はい。おかげさまで明日退院できるみたいです。』
MG「それは何よりです。」
変わらずこの男は空いてる時間にこうして顔を見にきてくれる。
これも彼の温かさと愛だと受け止めて、何も言わないことにした。
『...ちょっ、ちょーっと、気になります。その帽子から出てる髪の毛...』
MG「...バレましたか。」
『はい、見たことのない色で驚いています。』
MG「へへ、...ジャーン、見てこの色！！」
『...ブロッコリー？朝食べたよブロッコリー。』
MG「...確かにね？ブロッコリーに似てるよねこの色、ね。」
久しぶりに髪を染めた彼は、青々とした髪になってやってきた。
...うん、可愛い。可愛い。
MG「ずっとこれじゃないから安心して、お試し！うん、お試しです。」
『あぁ、ライブのね？』
MG「そうそう！ライブのお試し...ってそんな話はいいんだけど、明日さ〜俺迎えに来れないんだよ」
『あぁ、大丈夫。1人で帰る、』
MG「そんなことさせられないじゃん？だからさぁ...うちの両親と会ってもらえますか？」
『...ん？』
MG「たまたま明日俺ら誰も空いてなくて...、うちのお父さんが迎えに行きたいって言ってて...」
『...それは、あの、すみません。まだ心の準備ができてません。』
MG「やっぱり...?妹も会いたいって」
『...有難いんだけど、それはさすがにね。』
MG「やっぱり...?」
そりゃ、もちろん。
こんな状態で状況でお会いできるわけがない。
このタイミングで家族の話が出るということは、
私もそろそろ心の準備をしておくべきタイミングかもしれない。
うちの家族にも言っておかなきゃなぁ...、
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作者名：ナン
| 作成日時：2023年12月24日 11時
