unknown_ .2. (ページ8)

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どれぐらいの時間が経ったんだろう。

そんなに経ってはいないのに、ものすごく時間が経った気がする。

　
目も合わせず、出て行った背中を抱き締めてあげたかった

なんて、別れを告げた私が言うのも違うか。

　

　

　
何にもやる気にならなかった

買い物に行く気にも、ご飯を食べる気にもならない1日だった

ただ、時間がゆっくり過ぎ去っただけ。

　

　

鳴り止まないスマートフォンの電源を消して、
ただ彼らの音楽を聴いていた。

Happy Ending

初めて聴いた時、彼みたいだと思った。

　
どこにいても、何をしていても私を守ってくれた
どんな時でも"愛してる"と伝えてくれた。

未練がましいことばかり考えてる自分に気付いて、
自分の乾いた笑い声が部屋に響いた

　

　

　

彼はどんな気持ちで、仕事に出たのだろう。

泣いていないかな、メンバーのみんなは慰めてくれているだろうか。

　

そんなことばかり考えても仕方がない。

終わったことは終わったこと。

　

　
意外にも、涙は出なかった。
昨日で泣くのは最後だと決めていたからだろうか。

私って、冷たいのかな。

　

家に居ても、マイナスなことばかり考えてしまう。

仕事をしよう。こういう時こそ、仕事だ。

　

今日は休みの日だけど、仕事に出よう。

　
少し前までいた彼の匂いを部屋に残して。