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『ミンギュやー、歯磨き終えたらこっち来てー！』
MG「ん〜！」
彼は今日も仕事。
仕事前に別れを切り出す女も、嫌な女だな。
でも、もうしばらく会えない。
ツアーも始まるし、カムバックもある
ただでさえ忙しいのに、季節はもう夏から秋へ。
年末に向けての活動もある。
海外へ行ったり来たりの生活で、しばらく休みが無いみたいだし、タイミングは今しかない。
苦しいけど、今しかない。
MG「はい、終わった！何？？」
「大事な話があって。」
MG「なになにぃ、そんな改まっちゃって〜」
いつものおふざけだと思ってるのだろう。
確かにたくさんしてきた。
さっきのように、呼び出して
私の声に走ってくるミンギュを隠れて驚かせたり。
その度に情けない声を出して、崩れ落ちる彼にお腹を抱えて笑ったり。
誕生日の前の日に、サプライズプレゼント！なんて言って呼び出して、大きな箱にチョコレートひとつだけを入れたり。
いい表情をしてた。思い出すと笑えるくらい。
私のする事全部に付き合ってくれた
"はぁ...ほんと.."なんて嫌そうな顔をしてたけど、
全部、楽しそうだった。
こんな時に、思い出すなんて、
人間の脳も上手いことなってるなぁ。
いい思い出だった。
嫌なことも苦しかったことも含めて全部。
本当に、私の人生で必要なものだった。
『ミンギュや。私たち、もう別れよう。』
また冗談を言ってると思って笑わないで
でも、傷付かないで
あなたは大丈夫。
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作者名：ナン
| 作成日時：2023年11月25日 15時
