unknown_ .2. (ページ5)

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今まで通り、仲良く同じベッドで夜を過ごした

こんなことが面白かった
これが辛かった
あれがしてみたい

　
そんな何でもない話をするだけで十分な夜だった

　
先に目を覚ますのも、必ず私。

彼曰く、寝起きが悪いわけじゃないらしい

　

.

「早く起きてきてよ！」

MG「え〜！俺はAに起こしてもらうのが好きなのにぃ!?」

.

　

　

朝食を作っていると、ふと思い出した。

そういえば、そんな事を言っていた。

毎日忙しく働く人の為に、
それくらいはしてあげようと思って毎回起こしてきたなぁ。

　

テレビで見る彼と、私の家で見る彼は何が違うだろう

考えても思いつかないくらい、裏表のない人で
惜しみなく愛情を注いでくれていた。

何にも、

ミンギュは最初から何も変わってなかった。

　

　

だから今日も、私が起こして起こしてあげよう。

優しく、耳元で私の好きな名前を呼ぼう。

　

いつか、もし別の女性が彼の隣にいることになっても

"Aが呼んでくれる、自分の名前が好きだ"

と思って貰えるように。

　

　

『ミンギュや、っ、おはよう。起きて』

MG「んんっ、...、おいで、」

顔を見るだけで、泣きそうになるのか、私。

　

　

声が震えてしまって、ひとつ深呼吸をした。

　
私の声で目を覚ました彼は、私の腕を引っ張って抱き枕のように私の体を抱き締める

彼の匂いと服の柔軟剤の匂いが鼻をくすぐる

　

　

　

　

『私も好きだよ、ミンギュや。』

また夢の中に入り、聞こえていない彼に伝えた

夢の中で、また会えるように。

　