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お母さんとお父さんにも心配されるくらい泣いてしまった。
自分から離れたくせに、こんな気持ちになる自分が恥ずかしくて。
でも、やっぱり彼と一緒じゃなきゃダメだということにも気付けた。
韓国へ戻ろう。
やるべきことはやって、戻ろう。
彼に嫌われてもいい、愛想をつかれてもいい。
言葉は言わなきゃ伝わんない。
そう決めた。
「ひとりで帰ってくる？」
「一緒に帰ればいいよ、な？」
「お父さん、...今は1人にしてあげましょうよ。」
『...もうちょっと、ゆっくりしてから帰る。先帰ってて』
お父さんとお母さんには先に帰ってもらった。
帰り道もまた泣いてしまいそうで、そんな姿はもう見せたくない。
2人が帰るのを見届けて、しばらく席でぼーっとしていた。
ライブが終わった後の寂しさや楽しさを抱きしめるようにただひたすら、余韻に浸っていた。
ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯ
さっき終わったばかりなのに、元気だななんて思いながら、ジョンハニオッパからの電話に出た。
『んん"っ...お疲れ様！凄いよかったよ〜、感動し、』
JH「今何してる？」
『...もう帰ろうと思って、今から出るところ。』
JH「席に入った時に一緒にいたスタッフそっち向かってるから、楽屋まで来れる？」
『...それは、だめでしょ〜。』
JH「いや、これはもうスンチョリに文句言って、じゃ。」
なるほど。
スンチョリオッパ、私が来てること言っちゃったんだね...
なんて思いながらも、
久しぶりに彼と会うかもしれないと思うと胸がキュッとなって緊張してきた。
いや、無視されるかもしれない。
あぁ、このまま余韻に浸りたかったのに、怖い。
「あ、Aさん！」
『あぁ、すみません、わざわざ...』
「こちらです、どうぞ！！ちなみに...スタッフみんなAさんがいらしてるのは知ってますので、大丈夫ですよ！」
『...すみません。なんか色々。』
あいつら別れたんじゃないの？とか噂されててもイヤだし、
なんか、恥ずかしいな、それもそれで。
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作者名：ナン
| 作成日時：2023年11月25日 15時
