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13人もいると、迫力がある
それと、13人もいると挨拶が長い...
お母さんはジフニオッパが出ると、
「ウジだ!ウジ!!」とテンションの高い様子だったし
お父さんはハンソリが好きらしく、口を開けて"うわぁ.."と目を輝かせていた。
久しぶりにステージを見ると、本当にビッグになったと思う。
みんなの迫力も、カラットの迫力も凄い。
13人みんなが、ファンから愛されてる顔をしていて
私もなんだか嬉しかった。
ユニット曲が終わり、開演前ジフニオッパが言っていた通り、曲の紹介が始まった。
WZ「次の曲は、僕がメンバーに向けて作った曲です。そして、もちろんカラットたちに向けた曲でもあります。
寂しい思いをさせてしまうかもしれないけど、
僕たちはいつもここにいます。
カラットたちも、僕たちを想いながら、聞いてください。」
スンチョリオッパのパートから始まるこの曲は
綺麗で美しくて、温かい曲だった。
みんながセンターステージで円になってカラットたちを見ながら歌うこの曲は少し、切ない。
ジフニオッパが私に向けてといった意味が分かった。
一緒なら笑えるし、君となら泣ける
できないことはないよね
そのフレーズがあまりにも切なくて、愛おしくて
泣かずに聴くなんてできない。
ミンギュのパートになった途端、自然とネックレスを握っていた。
初めて、彼がプレゼントしてくれたネックレス。
このネックレスをもらったのも昨日のように覚えてる。
..
MG「ジャーン!誕生日プレゼント!」
『えぇ!いいの?』
MG「当たり前じゃん〜、必死で探したんだからね〜」
『うわぁ、綺麗...』
MG「お、それは俺、Aの方が綺麗だよって言わないといけない振り?」
『なにそれ、芸人目指してんの?』
MG「もうアイドルしてんだよ」
..
鮮明に思い出す、そんな会話。
声に出して泣いてしまいそうで、思わず口元を抑えた
" 僕はいつも君から貰ってばかりいる気がする "
ミンギュが歌うそのパートは私の台詞のようで、
胸が苦しい。
いつも、いつもたくさん貰ってきた。
私が与えれたものはないんじゃないかと思うくらい
惜しみなく、たくさんの愛をもらってばかりだった。
なのに、どうして私は今ここにいて、
彼の隣にいないのだろう。
気付いた時には、ミンギュだけを見ていた。
小さく目尻に一筋の涙を流して、笑う彼しか目に映らなかった。
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作者名:ナン | 作成日時:2023年11月25日 15時