unknown_ .2. (ページ25)

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チケットを3枚分、鞄に入れたかもう一度確認する。
自分のステージもないくせに、緊張してきた。

　
メイクもしっかりした。
服だって、1週間前くらいから考えていた

ミンギュから私が見えるはずもないのに、
何故か彼と会う前のように綺麗にしてみたりして...

ただの恋する1人の人間みたいに。

　

"近くのスタッフに説明したら入れる"
とだけ、スンチョリオッパから朝メッセージが届いていた

　
そんな簡単に入れるものなの？
日本って厳しいってよく聞くけど

なんて、疑いながらも近くの男性のスタッフさんに尋ねた

　

『..すみません、これってどうすれば』

「...!! あ！はい！こちらから！どうぞ！」

『あ、韓国のスタッフさんなんですね！すみません、気付かなくて。韓国語で話していただいて大丈夫ですので！』

　
話しかけると、私の顔を見て驚いたような顔をしていた気がするけど、とりあえずスタッフさんに着いて行った。

お母さんもお父さんも、初めて入る場所だからか目を輝かせていて少し面白かった。

　
「...ジョンハンさんの言う通りの方ですね」

『...え？』

「公演前、ジョンハンさんにこれでもかってくらい説明されてたんです。写真見せられて...」

　
苦笑いをしながらそう話すスタッフさんは、どうもユンジョンハンの講義を受けていたらしい

ジョンハニオッパのしそうなことだなぁ...
恥ずかしい。

『すみません、なんか...』

「いえいえ、たまたまあそこに僕がいて良かったです。奇跡ですね！」

『ですね...』

　

なんて説明したのよ...
それだけが1番気になる。

「では、僕はこれで！楽しんでください。」

『はい！ありがとうございます。」

　
席まで連れてきてもらい、お母さんとお父さんに座ってもらった。

　
「本当にAの彼氏、アイドルじゃない...」

「うん...」

終始驚きが隠せないのか、お母さんとお父さんは同じ話ばかり。

『ちょっと、もうその話いいって...静かにしてよ!?私お手洗い行くけど、お母さん行く？お父さんも』

「お母さん大丈夫〜」

「うん、大丈夫」

『じゃ、行ってくるね。...静かにね!?」

楽しそうにしてくれてて良かった。

お父さんには反対されるかな、なんて思っていたけど
タイムリーでお父さんは最近韓国の女性アイドルにハマってるらしい

お母さんよりもお父さんの方がSEVENTEENを知っていたことに驚いた。

まだまだうちの父は若いな..