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朝と夜はもう、冷たい風が吹く
懐かしい匂い。
歩いていると聞こえてくる言語が日本語なのにも違和感を感じると共に、あぁ帰ってきたと感じる。
お母さんもお父さんも、私の姿を見て喜んでいた。
妹も嬉しそうにする姿を見て、家族っていいなと改めて思う。
日本での仕事にも、すぐ慣れた。
することは韓国と変わらないし、何より日本人を相手に仕事をするのがすごく楽だった。
上司にはまだどれくらいこっちで仕事をするかは知らされていない。
韓国へ戻りたい、とどこかで思っているんだろう。
最近はその事ばかりを考えていた。
「ねぇねぇ、お姉ちゃん、韓国アイドルとかとやっぱり会ったりするもん？？」
この類の話はされるのは分かった上で帰ってきたけど、
いざされるとなると、ドキッとしてしまう。
別に家族なんだし、妹だし、言いふらしたりするような子でもないのは分かっているけど、
どうせ信じてもらえない。
『まぁね〜、お客さんにもいるし、アイドルしてる人』
「...やっぱりまじなんだ..、お姉ちゃんのアパレルの服よく着てるよね？ウジ！」
やっぱり最近の子はリサーチ力が凄いな...
それに、やっぱりどんどん大きくなっていくグループなんだなぁ。
『お姉ちゃんね、ウジさんと友達なんだよ』
「...またなんか言ってるわ。」
ほら、言わんこっちゃない...
『今から言う話、本当の話だからさ、あんただけは信じてくれる？』
「...ちょっ、ちょっと待って、え、マジなの？」
『お姉ちゃんさ、ミンギュさんと付き合ってた、』
「はぁ!?待って!!うそ!まじ!?」
『あのさ〜、最後まで聞いてくれない？せめて..』
やっぱり、こんな反応をすると思ってた。
きっと私が妹の立場でも同じ反応をしてるだろうな。
目をまんまるにして、落ち着きなくうろちょろ私の周りを歩き回る姿はスングァニみたいだ。
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作者名：ナン
| 作成日時：2023年11月25日 15時
