unknown_ .2. (ページ18)

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『っ、ジフニオッパには言ったんだけど、仕事でね。日本に帰るの。またこっちには戻ってくるんだけど、期間はまだ分かんなくて』

HS「...神様が与える試練は、厳しいなぁ」

『...好きなんだよ、ミンギュのこと。あんな人、ミンギュみたいな人、もう私の人生で出会えないと思う。...怖かったの。お荷物だって思われるのが。私のせいで何か起きるのが。』

　

HS「それ。そのお前が思ってるその感情をぶつけるんだよミンギュに。あいつは、そうですかで済ませるようなやつじゃないことくらいお前だってわかるじゃん」

『...うん。』

HS「...なんで好きな人のことになるとバカになるの？」

『...確かに。』

　

　

バカは余計だけど、
ちょっと楽になった。

自分勝手で、
それこそもう彼に嫌われてしまうかもしれないけど、

まだ、もっと、彼の隣にいたいと思う自分に気付いた。
　

　

HS「ミンギュとAなら、なんだって乗り越えられるよ。だってほら、バックに12人もいるし。」

『心強いね、それは。』

HS「...でしょ？じゃあ、良い話したから、俺のお願いら聞いて」

『...お願いによる。』

　

HS「お前はお前の幸せを考えろ。俺らのことを考えてくれるAが俺らはみんな好きだけど、そのせいでそんな顔するならやめて。一緒に幸せにならないと俺たち」

　

　

　
アツい男だな、と思う。

ステージでのスニョンイオッパはメンバーたちが言ってるように人が変わるみたいだ。

私も見た事がある。

　

それと同じ目をしてた。

自分のことでもなく、血の繋がりもない他人のことなはずなのに

私よりも真剣で、真っ直ぐ私を見てくれた。
私以上に私たちを見てくれていた。

　

そのスニョンイオッパの言葉に、幸せだなと久しぶりに感じた。

　

　

　

　

HS「ちょっと、仕事の電話してくる。適当にしてて〜」

『そのセリフ私が言うセリフなんだけどね〜...」

　
まるで自分の家かのような口ぶりに、笑いが込み上げた。

　