unknown_ .2. (ページ17)

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HS「お前は見ないだろうなと思って。調べたりしたことないでしょ」

『だって怖いもん』

HS「...仕方がないよな。俺らの仕事上、やっぱり仕方がないんだよ。でも、大きな記事になってないし、炎上してないのってなんでかわかる？」

『...なんで？』

　

HS「それだけの信頼をあいつが、ミンギュがカラットと築き上げてきたからだよ。」

　

自分勝手だったな、私って。
見えてるつもりで、知ってるつもりでいただけ。

中には、確かに否定的なことを言ってる人もいた。

それは当たり前。そう言われても当然。
そんなものは最初からわかっていた。

　
でも、ここまでテレビで放送されるほどの大きな記事になってないのも、事が大きくなっていないのも

ファンの、カラットさんのおかげだ。

　
ひとつのツイートが目に入った

　

　
@ddd

私たちが彼らを応援しなくてどうするの？
SEVENTEENを家族のように思うなら、その彼らを支える彼女も私たちの家族のように思いたい。
いいパフォーマンスを見せてくれるのは、彼らの努力で
その彼らを支えるのは彼女たちで...
だから、みんな。そっとしておこうよ。
これだけたくさんの愛を貰ってるんだから、好きなことをしてて欲しいね。

　

　
そんな文章が目に入った。

彼らが温かい人たちなんだもん。
彼らにつくファンも当たり前のように温かい。

　

　

私が失礼なことをしてる気がした。

彼を、彼らを。
彼らのファンを信じていなかったのは私の方だ。

　

『信じられてあげられなかったんだね、私』

HS「ミンギュはいつも言ってたよ、覚悟はできてるって。何があってもどんな大きな問題が起きても、Aがいるおかげで自分がいるって。だからもしそんな事が起きたら、その時は協力して欲しいって。」

　

　
初めて聞いた話だった。

そんな話をしたのも、そんな事を考えていたのも
知らなかった。

いつも、ふにゃふにゃの笑顔の裏では
ずっと私のことを考えてくれていたんだ。

　

『...幸せ者だったんだ、私。』

HS「そりゃもちろん。男の中の男だよ。ミンギュは。俺も憧れちゃうくらい。かっこいい男だよ。」

　

　
そう自慢げに話すスニョンイオッパの顔は、
私と彼の本当の兄のような優しい笑顔だった。

　