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MGside
MG「...はぁ、何してんの俺。分かってるくせに」
待っても、来ないことくらい俺でも分かる。
でも、通知欄を見たり消したり。
その繰り返し。
Aが言った"この生活が嫌になった"その言葉がどうしても頭から離れない。
俺だけが楽しかったのか。
俺だけが幸せだったのか。
Aに負担を感じさせていたのかもしれない。
辛い思いをさせてたなら、もっと、Aをもっと気にかけてやればよかった。
そんな後悔ばかりで、今は仕事に打ち込むしか気を紛らわす方法はない。
HS「あ、ミンギュや、今日髪切りに行くよな？俺も行くから一緒に乗って行こ」
MG「あぁ、...そっか、そうだった。荷物まとめて車まで行くよ」
そろそろ、リーダーズにも怒られそうなくらい
ぼーっとしてるのは自分でも分かってる。
でも、力が出ない。
Aが俺から離れていくなんて考えてもなかったから。
Aのいない生活は、俺には苦しい時間だった。
ホシヒョンがイライラしないように早く行かなきゃ。
きっと、みんなに気を遣わせてる。
それも自分でも分かってる。
でも、今は少しだけメンバー達に甘えてたい。
ほんの少しだけ。
仕事はちゃんとするから。
.
.
MG「...ヒョン、なんで歩いて帰んの」
HS「気分転換。」
MG「気分転換って...、わざとでしょ。」
警察官ごっこでもしてるみたい。
ホシヒョンの考えそうなこと。
カラットに見られたら、多分笑われるんだろうな
でっかい男2人が建物の影に隠れてコソコソしてるんだもん。
HS「...あいつもお前と同じ顔してる」
MG「...ご飯、食べてないんだろうな。」
1ヶ月、いや、1年。
それ以上会ってないような感覚だった。
ぎこちない笑顔で接客をする彼女は、少し痩せてた。
お前から離してくれって言ってたくせに、
なんでそんなに表情が暗いんだよ。
期待しちゃうじゃん。
HS「ミンギュや、お前の今の人生は1回だけじゃん。やりたいようにやれ。後悔するくらいなら、やってから後悔しろ。」
MG「でも、もうみんなに迷惑かけられないよ俺、」
HS「それが家族ってもんじゃん。みんな、お前らには幸せになって欲しいと思ってる。もう、我慢しなくていいんだって。」
ホシヒョンは、こういう時欲しい言葉を惜しみなくくれる。
久しぶりに感じた。
あぁ、俺は幸せ者だ。って。
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作者名：ナン
| 作成日時：2023年11月25日 15時
