"青の下のハル"⒉

感じる違和感 ページ1

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WZside














　




　



教室に入るといつもと様子がおかしかった。
クラスの奴らも、



Aも。


　




　








　



「あー、だるくない？」

「何が？」

「何がって、Aだよ、Aー」

「あー、いつもジフニたちといるから？」

「そうそう。お兄ちゃんはジョンハンさんでしょ？恵まれてるよね〜。そりゃ男好きとか噂されるわ」









　


　

普段はトイレに行ってくるなんていちいち報告するような奴じゃないあいつがやけに気になった。





　




　


HS「ジフナ、行くぞ」

WZ「..おう」



移動がてらAの顔見てから行こうと、
女子トイレの前を通ると、そんな話をする女子たちの声が聞こえた






　

あぁ、いつもと違うのはこういうことか。

そうすぐに分かった。




そういう日に限って、ジアもウォヌも休みだし、
俺も同じ授業がほとんどない。










　


　
HS「あいつ、さっきの聞いてたんじゃない？」

WZ「かもしれんな」




連絡してみるか、とスマートフォンを出すと
タイミング悪く、チャイムが鳴り響いた。

大丈夫か、あいつ...





気になって気になって授業どころじゃなかった。






　






　



「イジフン集中しろよ〜」

WZ「...はい、すみません。」



　
こんな風に先生に注意されることもあるくらい。


大概、俺もあいつを大事にしてんだな、なんて他人事のように教室の窓から空を見上げていた。



　

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