カハタレドキ 6 (ページ10)

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チャニも立派な大人だ。
大切な人くらいいるだろう。

『じゃあ、この仕事してたら結婚したくなるんじゃない？』

DN「うん。したくなるよ...でも、乗り越えなきゃいけないこと沢山あるからね。」

　
　

　

　
そう、奥にいるご夫婦を見ながら語るチャニは
いつもの弟のような顔ではなくて、大切にしている人を想っている優しい顔をしていた。

　
　

　

　
『それだけの大切な人が傍にいて、チャニが大切にしてる事ってなに？』

　

　

単純に気になった。

人には人の考えや、意見がある。

　
チャニはどうしてそこまで一途に彼女を想っているのか気になった。

　

　

　
DN「うーん、いっぱいあるけど...、相手を認める事、かなぁ。」

『認める？』

DN「そう、色んな人がいて色んな感性だったり考えがあるでしょ？それ全て認めることが大事なんだよ。」

　

　

　

はっきりそう言うチャニの姿は立派だった。

　

　

DN「喧嘩も沢山あるし、意見がぶつかることもたくさんあるし言いたい事もたくさんあるけど、一旦全部飲み込むんだよ！あぁそうだよな。って」

　

　

　
『チャニは、素敵な彼氏なんだろうね。』

SG「エーイ、ヌナ。甘やかしちゃダメだよ」

DN「彼女もいないヒョンが何言ってんだか..」

『スングァナ、ここではチャニが先輩みたいだよ』

SG「なんか、ちょっと腹立つな」

　

　

　

　
間違いない。

いや、でも、なんて言葉で否定ばかりするのではなく
そうだね、と飲み込む力も大切だと思う。

　

　
それに気付くのはきっと、まだ先だろう。

　