カハタレドキ 6 (ページ8)

今日:71 hit、昨日:42 hit、合計:54,467 hit

・ページ8

...

風が気持ち良く小さく流れる
綺麗にセットした髪もその風で少し崩れた
　

　
　

　

JN「Aちゃん、ちょっとこっち向いて？」

『ん？』
　

　

　

ジュンさんに呼ばれ身体を動かすと、
こわれものを扱うようにそっと前髪に手が触れた

　

　

　

　

JN「はいっ、できた！せっかく綺麗にしたからね〜」

『へへ、ありがとう』

JN「ドレスも髪も綺麗だね」
　
『なに〜、急に。そんなことないってば』

JN「きっと、Aちゃんが着るからだね！」

　
　

　

　
これでもかと言うほど、褒めてくれる彼の言葉に少し照れくさくなった。

　

　

　

　

　

JN「楽しめた？この数日間」

『うん、すごく！なんか、非現実って感じ？』

JN「わぁ、確かにそうだね...帰る時きっと寂しいだろうなぁ。」

『暫くこんな時間も取れないだろうしねぇ。』

　

　

　

他愛のない話をしながら、お皿に色んなものを盛り付ける

　

チラッと隣にいるジュンさんのお皿を見ると
色んなものがごちゃ混ぜになっていて
ジュンさんらしいなぁ、と小さく笑った

　

　

　
　

　

　
様々なメニューが並ぶテーブルにも、シェフやスタッフのこだわりが見える。
　
すべて美しくて、綺麗だった

　
　

　

　

　
JN「明日のデート楽しみにしててね」

『うん、すごく楽しみだよ』

JN「僕も楽しみ〜」

　

　
　
そうニコニコ笑うジュンさんは子どものように見えて可愛かった。

ちゃんと、ジュンさんとも話をしなきゃ。

そんなことを頭で考えながら、2人でみんなのもとへ戻った

　

　