カハタレドキ 6 (ページ6)

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部屋に戻り、メイクをするためにバスルームを占領していた
　

　
SC「ねぇ、ちょっとこっち借りていい？」

『どうぞどうぞ』

　
　
ピシッとセットアップのスーツを着こなす、オッパは
いつもより数倍カッコよく見える。

　
バスルームの大きな鏡で、メイクをしていると鏡越しに目が合う

　

　
『ん？』

SC「ん？ねぇオッパかっこいい？どう？」
　
『うん、かっこいいな〜って思ってた』

SC「え〜照れちゃう〜」

　
そんな冗談を言いながら、鏡を見て髪をセットするオッパは本当にかっこいいと思う。

　
男らしくて、何もかもを包み込んでくれそうな包容力もある。

『オッパはさ〜、なんで彼女作んないの？』

SC「え〜、なに急に〜」

　

　
　
アイライナーを描くのって難しいんだよなぁ、
ほら、ちょっと口も開いちゃうし。

人にはあまり見せたくない姿かも。

　
そんなことを思いながら、オッパに聞いた

　

　
　
『結婚とかしてる同級生居るでしょ？なんでオッパ彼女作んないのかな〜って』

SC「え〜、そんなこと言われてもなぁ。お前らみんな彼女みたいなもんだし、仕事が彼女みたいなもんだし？...よし、できた〜」

『あ、はい、手洗うでしょ？』

SC「ん、サンキュ」

　
私たちを大事にしてくれている言葉と、仕事に対する気持ちを聞けたみたいで嬉しくなった

『あ、ちょっと待って』

少し、ネクタイが曲がってるのが見えて
オッパに近づき、ネクタイを整えた。

　
『オッパにも幸せになってもらわなきゃ弟たちも私も幸せになれないじゃん〜、はいできた！』

　
SC「大丈夫、Aたちの幸せが俺の幸せみたいなもんだから。あー、可愛い〜！オッパと結婚する？Aや〜！」

『離して〜！』

ぎゅーっと身体全部で包み込むように抱き締めてくれたオッパは温かい

心も身体も温かい人だ。

　
MG「こらー！イチャイチャしてないで早く準備してよ！」

SC「お前らみーんな可愛い奴らだよ、今日みんなで寝ようくっついて！！」

MG「修学旅行なの！？」

WN「ちょっとーまだー？」

VN「お腹すいた」

　
見た目だけで判断すると、彼らは何というか
男の中の男だなと思う時がある。

みんな背も高いし、体格も良いし、4人前から歩いてくるだけで圧を感じる

　
だけど、
これだけ可愛さもある。

　
みんなと騒いでるのが私にはきっと1番合ってる。

　
昔の自分にそう教えてあげたい。