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...










『うっわぁ...こんなとこよく知ってたね?』

JS「Aさんのためにたくさん調べましたよ。」




 
冗談っぽく言うけど、きっと彼のことだから色々調べてくれていたのだろう。

 


 


『はぁーっ、私たちの住む街ってこんなにも明るいんだね』

JS「そうだね、こうしてる今も誰かは働いて、誰かは今の時間を楽しむ人も、悲しむ人もいるんだもんね」
 






少し高いところまで車で上がり、上から見る夜景はとても綺麗だ
街の灯り、夜を楽しむ声、どこかから聞こえる音楽

誰ひとり、悲しむ時間であってほしくない。





 


 


JS「ミンギュ、大丈夫だと思う?」

『大丈夫だよ、だってジスオッパの下で何年も一緒に仕事してるんだよ?』

JS「うん、そうだよね〜、でも、なんていうか兄としては心配だよ」



 

 
何年も3人で過ごしてきた。

スンチョリオッパとジョンハニオッパとも同じくらいの時間を共にしてきたけど、

仕事の悩みや相談は、必ず3人で話し合ってきた。


だからこそ、私もジスオッパもミンギュのことやスニョンイ、ソクミニのことが気にかかる。


 
 

『ジスオッパは?不安じゃない?』

JS「ふふ、僕は大丈夫。スニョンイがいるし、Aのことはスンチョリたちがいるから。」


 

 
仕事はスンチョリオッパたちがいるから、何とかなると思う。

でも、

私たちのこれからのことは、私たち自身がしっかり向き合わなくちゃいけない。





 

 


 
『...この前の話、一緒に暮らすって話...さ、ジスオッパがこっちに帰ってきてからにしよう?ほら、変に今から暮らしちゃうと、』

JS「分かってるよ。寂しくなっちゃうんだもんね?」


 


 

 
 
そう頭を優しく撫でて頭を傾げる彼は無意識なのか
可愛らしくて、愛おしくて、彼の胸に身体を預けた


 
包み込むように優しく抱き締めてくれる彼は暖かかった。



 


今、大切なのは
社長ではなくて、イムAという1人の人間である、私のそばでこうして寄り添ってくれるこの時間と彼だ。

 





 




 
『好きだよ、オッパ。』

JS「僕も、好きだよ」



 

見上げたすぐそこには綺麗な彼の顔があった

目と目が合い、恥ずかしいという感情と好きという感情がぶつかり合う


 

 
誰にも邪魔されない、静かなこの場所で
誰にもバレないように、秘密の話をするみたいに

 
小さく、彼の唇と私の唇が触れた

唇と、優しく頭に触れるその大きな手が熱かった。

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作者名:ナン | 作成日時:2023年9月5日 18時

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