カハタレドキ 6 (ページ36)

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旅行中はこんなにも1日が短いのかと思うほど、時間が経つのは早かったのに...

長い。
長すぎる。

やっと、退勤時間だ...

MG「お疲れ様でーす、ヌナ俺今日これから予定あるからジスヒョンの車乗って帰ってね！」

『んー、お疲れ様ー。また、ゆっくり話し合おうね』

そう言えば、少し眉が下がるのが見えたような気がしたけど
見て見ぬふりをして、手を振った

　

　
ｺﾝｺﾝｯ

JS「仕事終えました？」

『ん、ちょうど終わりました。』

JS「よし、じゃあ晩御飯食べに行くよ〜」

『んー、何食べよっかなー』

　
　

私たちはきっと、何も変わらないだろうと思っていたけど
少しだけ変わった気もする。
　
距離感だったり、2人で食事をする頻度が前よりも増えたように思える

　
でも、常に一緒にいたい！離れないで！みたいなそういう若い時にしていた恋愛ではなくて

自分たちらしさが残っていて、心地良かった。

　

『...ジスオッパ、異動、本当に良かったの？』

JS「ははっ、その心配してたの？なんか、表情暗いな〜と思ってたけど。」

　
ニコニコ笑いながら、私の空いたグラスに水を入れてくれた

　

　
『いやぁ、だって、勝手に決めちゃったし。』

JS「仕事だもん、仕方がないし..、こういうところで公私混同しないAが好きだよ僕は」

　
その言葉に

あぁ、私はきっと目の前にいる彼のそばを自ら離れるようなことはしないんだろうな、と思った。

　
JS「一緒に暮そうって話した時微妙な顔してた理由がわかってよかったよ」

『っ、微妙な顔してた！？わたし！？』

JS「自覚なかったの?めっちゃしてたよ、凄い微妙な顔してた」

　

"はははっ"と笑う声が、響いて
なんだか、世界には私たち2人だけしか居ないような
そんな言い表せれないくらいの安心感と、居心地の良さを感じる

　

　

『まぁ、長くても3.4年かなとは思ってるよ』

JS「そうだね、それまでもきっと一時帰国することもあるだろうし。何も心配ないよ」

　
『そうだね〜』

　
なんて、私たちらしい言葉でお互いの不安な部分を取り除こうとするのも私たちらしさが出て良かった。

　
JS「よーしっ、ドライブでもしよっか？」

『いいね！したいしたいー！』

　
食事をした後に、まだ一緒に居られるという関係が改めてどれだけ大切な時間だということなのかを

目の前で美味しそうにパスタを食べる姿を見て改めて感じた。

　