カハタレドキ 6 (ページ33)

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MG「ヌナおはようございます！」

『おはよ〜、...なんか久しぶりの感じしない？』

MG「ついに仕事だよ、...ヌナ昨日出社したんだって？」

『うん、あ、あとで広報部2人と96年組集めておいてくれない？あ、あとジスオッパと』

MG「...それ俺も聞かなきゃいけない話？」

『...そう、なるだろうねぇ』

MG「...ある程度覚悟はしてるけど、」

　
　

　
　

　

　
今日の迎えはミンギュ

話をしながらたまにバックミラー越しに目が合うミンギュは考え込むような表情をしていた気がする

　

　

　
『..まぁ悪い話なんか一つもないと思うよ？ほら、ポジティブにね、いかなきゃ〜』

MG「そうだよねぇ〜」

　

　

　
口では"そうだよね"なんて言っているけど、きっとどこか不安で心細いのだろう。

そんなミンギュの肩に後ろから手を置いた

　
『ミンギュや、今日一緒にお昼食べる？肉食べる？』

MG「...まだ何食べたい気分か分かんないしあとで考える」

　

　

　
ご飯で釣れると思った私が馬鹿だった
もう子どもじゃないな、この子も...

そう冷たくあしらわれ、座席にもたれ、ぼーっと窓の外を見ていた

　

　
　

　

走り慣れたこの街も、彼らが海外からこっちに本帰国するときには変わってるのだろうか。

　
永住しろとは言わないし言えない。
現地のスタッフを完璧に育てるまでの期間だとは思っているけど、

それがきっと行けと言われた人からすると、長くて辛い期間になるのもなんとなくわかる。

　

　

　

　

私の気にしすぎかもしれない

案外、"わかりました！"なんて言って素直に聞いてくれる気もする。

　
こればっかりは何考えても分かんないな。

　
　

　

　

　
外の街並みを見ることに飽きることがないと思う

1日1日、何かは変わっているのだ。

　
自転車の置き場所も、車の量も、カフェに来店するお客さんの数も、そのお客さんの機嫌も。

すべて、毎日違う。

　

　
『んん" 、あースングァニのとこのコーヒー飲みたーい』

MG「...はいはい。」

そんな適当な返事をされ、スングァニの店に2人で入り会議用にコーヒーを持って会議室まで上がった