カハタレドキ 6 (ページ29)

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『どうぞ。あ、そこのキャリーケースはちゃんと直すから！』

JS「はいはい。」

　

　
時間も時間だし、軽めにランチをして
ジスオッパに家に入ってもらった。

　

　
「これからのこと、ちゃんと話さない？」なんて事を言うもんだから、ちゃんと片付けてもない部屋に入れるしかなかった。

　
というよりも、私が離れたくなかっただけかもしれない。

　

　

『オッパー、コーヒー？お茶ー？』

JS「簡単なもので良いよー！」

　
オッパはいつもそう言う。
自分の飲みたいもの、ではなくて私の準備しやすいもの、簡単なものと言うのだ

　
うーん、と考えていた時にはジョンハニオッパに渡した同じオレンジジュースを手に持っていた

　

　
『ん、オレンジジュース』

JS「お、いいねぇ。ありがとう。」

　
オッパらしい言葉で、少し安心した。

何だか落ち着かず、いつもはすぐにソファー座るはずなのに
洗い物をしようとしている自分に気付いた

　

　

　
JS「Aや、こっちおいで」

『...うん』

　

自分の家のはずなのに、ジスオッパの家みたい。

そんなことばかり考えるしか、この緊張感をほぐせるものはない

　
そっと、ジスオッパの隣に座るとジスオッパの身体ごとこちらに向くのがわかった

　

　

　
JS「Aや、僕たちのこれからのこと。ちゃんと話そう」

『...うん、』
　
JS「Aは僕とどうしていたい？」

『うーん...、そりゃ、一緒に居たいよ？』

JS「じゃあさ、僕たち恋人同士になるじゃん？」

『っ...んん"、うん。』

　

　
唐突もない恋人というワードに中学生みたいな反応をしてしまった。

　

　

　
　
JS「Aや、僕たち付き合おう。」

　

　

　
ストレートなそのセリフにじっと彼を見つめるしかない。

『...うん、そうしたい。理由なく、オッパの隣に居れる人でありたい。』

　

　
そう言うと、見たこともないくらいに甘くて、愛おしいとそんな風な目で頭を撫でられた。

　

　

　
JS「で、さぁ。一緒に暮らさない？」

『んっ!?一緒に暮らすの!?』

JS「...?うん？だめ？」

　

　
さっきまでとんでもないくらいに甘かった目が、
なにか問題でも？というような目に変わった瞬間だった

　