カハタレドキ 6 (ページ23)

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...

　
SC「忘れ物ないかー、取りに来れないぞ」

WN「ハンソラ、寝室もっかい見といて」

VN「うん」

MG「ヌナ、財布要らないの？」

『あ、ごめん忘れてた』

SC「パスポート持ってるよな...?」

WN MG VN 「『多分。』」

SC「...はぁ。」

　
ここに来る前にも聞いたような気がするオッパの言葉に
みんなで部屋中を回って見た。

　

　
旅行なんてあっという間。

チェックアウトギリギリの時間に起きてきたウォヌとミンギュは何とか帽子で寝癖を隠してる

　
SC「よし、じゃあ行くぞ〜」

VN「ヌナって意外と寝相悪いよね」

MG「わかる。足俺の上に乗ってくるから窒息死するかと思ったまじで」

『あんたには言われたくないわ！』

　
なんて冗談を言い合いながら笑っていた。

またここに来たいな、と思うけど
次いつ来れるかなんて分からない。

　
でも、このメンバーで来れるのは最後かもしれないな。

　
HS「おはよーん」

DN「おはようございまーす！」

SC「ちゃんと部屋に忘れ物ないか確認してきた？」

JH「してきた？」

WZ「しらん」

　

　
みんな同じくらいに部屋を出たみたいで、廊下で顔を合わせた

どこの部屋も同じようで、みんな帽子を被って何とか誤魔化してる

ロビーまで向かっていると前にいたジフニの襟足が帽子からはみ出てぴょんっとはねていた

　

『何時に起きたの』

WZ「さっき」

　

ちょっかいをかけてやろうと、襟足をちょんちょんと触りながらそう聞くと、

本当にさっき起きたんだろうな、と分かるくらい寝起きの掠れた声だった
　

　

　
チェックアウトの手続きをしてくれてる間、
改めてロビーを見て回ると、匂いやホテル内に響く心地いいBGMが今日までの記憶の蓋をあけてくれるみたいに思い出した。

本当に、言葉では表現できないほどに色んなストーリーがあった。

楽しかった。本当に。
　
自然と口角が上がるこの感覚を、覚えておこう。

　

　
まだ起きてさそうにぼーっとどこかを見つめるジフニの隣に腰掛けた

　
WZ「飛行機って行きと同じ座席？」

『って言ってたけど、ジスオッパが』

WZ「お前真ん中の席な、まじで」

MG「ヒョン...そんっなに俺が嫌なわけ!?」

『ミンギュや、ヌナの隣に座りなさい』

MG「へへ、はぁい」

　

　
いつもはブーブー文句言ってるのに素直だなと思い、
あとで機内で、気になってなぜか聞くと

今日のコンセプトは聞き分けのいい子、らしいです。