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JN「僕が、僕だけがAちゃんの1番になりたいって思ってた。でも、僕と同じようにAちゃんは... 、ジスヒョンの1番になりたいんだよね?」
そうはっきり言う彼の顔は、強かった。
悲しそうにも寂しそうにも見えない
『...そう、だね。』
JN「Aちゃんの目には、僕のこと、少しでも映ったときはあった?」
だけど、
彼は泣いてしまうんじゃないか。
そう思うくらい、細い声だった
『...もちろん。ちゃんと見てたよ、ジュンさんのこと。』
JN「そっか。」
『ジュンさんに出会って、新しい景色もたくさん見れたし、優しさにもたくさん触れた。私の方が感謝してるよ、本当に。』
JN「僕の方こそ。新しい家族のような人たちに出会わせてくれてありがとう。」
ここに来て、いろんな愛に触れた気がする
みんな違って、みんな良い、素敵な愛ばかりに触れてきた。
ジュンさんが胸いっぱいに息を吸うのが視界に入った
JN「Aちゃん!本当に、好きだったよ。」
『...こんなセリフあんまり好きじゃないんだけど、こんな私を好きでいてくれて、本当にありがとう。』
しっかり言葉にして、伝えてくれたジュンさんの表情は
いつも通りだった。
いつも通りのあの可愛らしい笑顔で、ジュンさんらしかった。
JN「最後にひとつだけ、お願いしたいことがあるんだけど...」
『...こわい、何』
JN「僕のこと、呼び捨てにしてくれない?僕もスニョンイたちみたいに呼び捨てにしたくって...』
告白よりも緊張した顔で、気まずそうに言う彼の姿を見て大きな声で笑った。
『はぁ、面白いね、本当。当たり前じゃん、これからも宜しくお願いしますね、ジュナ。』
JN「... ありがとう。Aや。」
自然の中の空気を思う存分、吸っておこうと深呼吸すると
みんなの顔が浮かぶ。
拗ねてる顔、怒ってる顔、照れてる顔、笑ってる顔。
13人みんなの、そんな姿が浮かぶ。
本当に幸せ者だと、改めて痛感した
ここに来れたのも、この私の感情も、すべて。
JN「あ!忘れてた!」
『何が!?」
JN「いや、さっきトイレ行く時に猫の可愛いキーホルダー見つけて、Aにと思って買ったんだけど、」
『だけど..?』
JN「さっきのとこに置いてきちゃった」
『...あーあ。』
うん、凄くジュニっぽいや。
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作者名:ナン | 作成日時:2023年9月5日 18時