参考書4冊目 ページ6
ｼﾏ｢はぁ...めんどくせぇな、あの2人｣
ｻｶ｢どーかんー。似た者同士のくせにねー｣
飯を食べ終わって、食器を洗いながらポツリと呟いた
まぁこれは本心そのものであって、またそれは坂田も同じようで...
ｻｶ｢Aちゃんは無自覚だからねぇ...｣
ｼﾏ｢責めようにも責めれねぇよなぁ...｣
ｻｶ｢でもなぁ...頭良いのってこーゆー所が辛いよねぇ｣
ｼﾏ｢まぁあの子の場合は"努力した天才"だからな、"天性の才能"を持った浦田に負けるのは悔しいんだろ｣
分からなくもない
正直俺だって同学年のluz 異 黒咲輝には対抗心を燃やしてる
俺だって勉強が出来た方じゃない。兄弟の中じゃ出来ない方だ
そんな俺にあったのは意地とプライドだけ
そんなもののお陰で俺は今ここにいる
俺になかった"才能"と"ライバル"を、あの二人は持ってる
でも二人はそのことに気付いていない
"出来ることが当たり前"で育ったから尚苦しいだろう
ｻｶ｢…でもさ、僕から見たら二人共すごいよ。
目標も現段階の成績も、人脈とか実績だってずば抜けてる｣
ｼﾏ｢あぁ｣
ｻｶ｢でもまたにね、そんな2人が怖くなるの｣
坂田が何処か遠い目をしながら机に肘を付く
その目は心配ではなく、ただただ焦りと恐怖が宿っているようだった
ｻｶ｢2人は、何であんなに上に立ちたがるんだろうって...
何になりたいんだろう、何であんなにも学ぶ事に"依存"してるんだろうって思うんだ。んで、もし2人から勉強っていう概念が無くなったら...｣
その先は、言われなくても分かった。分かったから俺は言わせなかった
多分、口にするのも辛いと思ったから
ｼﾏ｢てか坂田｣
ｻｶ｢ん？｣
ゆっくりと机から顔を上げ、こっちを見つめる坂田
心做しかその顔は疲れているように見える
ｼﾏ｢お前、人の心配より自分の心配しろよw｣
ｻｶ｢ｹﾞｯ...｣
ｼﾏ｢勉強、分かんねぇところあんだろ？w教えてやるから持ってこい｣
ｻｶ｢ほんと？！ありがと！まーしぃ！大好き！！｣
はいはい、と適当に返事を返すと坂田は
頬を膨らませながら自室に戻っていく
その様子を笑顔で見送り、ふぅと一つ溜め息
坂田にも才能はあるのに、それに気付けてない
勿体ねぇなぁ...
ふと視線を移した窓の向こうには
月に照らされた桜がはらはらと散っているのが見えた
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めい*cerw* - 更新待ってますね！ (2019年3月30日 2時) (
レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 更新停止してますよ！このお話好きなので良かったら更新して下さい！ (2018年9月1日 22時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
rin.rain.(プロフ) - 面白いですね！これからも頑張ってください！そらるさんもっと出してry (2018年3月20日 21時) (レス) id: 15ed3460f9 (このIDを非表示/違反報告)
れもんねこ(プロフ) - わーい！ろんさんありがとうございます！まだ出てきてくれるのでしょうか（ドキドキ 更新頑張ってください〜！ (2018年3月4日 18時) (レス) id: 032d1e69c8 (このIDを非表示/違反報告)
Dr.K(プロフ) - れもんねこさん» ろんさん了解です！コメント、リクエストありがとございます！！ (2018年3月1日 20時) (レス) id: a5d990b401 (このIDを非表示/違反報告)
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