参考書11冊目 ページ13
うらたと別れ、用事を早急に済ませたA
エレベーターは避けて階段で7階へ登り、自分達の家へ戻った
ｼﾏ｢おかえり〜あれ？Aちゃんだけ？｣
ｻｶ｢ん...おかえりぃ...うりゃさんはぁ？｣
眠たいのを堪えて起きていたのか、坂田は呂律が回っていない
また、志麻に関しては目が真っ赤になってしまっている
そんな2人に"待たせてしまったか"と罪悪感を抱きながら
買ってきたものを淡々と仕舞っていく
『…渉は学校、トップの方と少し話してから帰るって』
ｼﾏ｢そらるさん？家から出てたなら連絡しろよ…｣
はぁ...と眉間に手を当てながら唸る志麻
どうやら数日前に送ったmixの件についての感想を待ってるらしい
うらたがしばらく帰らないのが分かると、半分寝ていた坂田を肩に
リビングを出ていこうとする
ｼﾏ｢じゃ、俺ら先寝るわ。Aちゃんも遅くならんようにな｣
『はい。おやすみなさい』
ｼﾏ｢ん、まぁ明日が明日だから寝坊とかはないと思うけど…｣
そう言い残し、リビングの戸は2人を隔てた
…時計の針の音も聞こえず、完全なる静寂がAを包む
そんな空間に恐怖なんて見せず、手に取った参考書に目を移す
ｶﾁｬｯ...ｷｨ...
暫くして、鍵が開く音がした
うとうとと船を漕ぎかけていたAは、その音でハッとした
静かに近付いてくる気配に、声をかけてみる
『…渉？』
気配はその声に答えることなく、戸を開いた
…そこには、少し驚いた顔をした折原 基 センがいた
ｾﾝ｢…A、うらさんのこと名前で呼びおった？｣
『っ？！あ、いや...』
思っていた人物と違ったことや勇気を出して口にした言葉が
空ぶったこと…名前で呼んだことに対し羞恥心を覚えたAは
センの目など気にもせず、その場に蹲った
ｾﾝ｢？！ちょちょ！！どしないしはったん？｣
『ゃ、ぁ…ちょっと、顔見ないで…下さい////』
思わず同学年にも敬語を使ってしまうほど恥ずかしかったのか
暫くAはそこから動くことがなかった
ｾﾝ｢ほれ、あちぃでな｣
『いや、ほんとごめん…忘れて』
ｾﾝ｢はいはいwwまぁ、ネタにはせんで安心し｣
ココアを手渡すセンは優しい目を向けてそう告げる
その目をじっと見続けて、ふっと笑を零したAは
"そう言えば…"と時計に目をやった
ｾﾝ｢？どないしはったん？｣
『いや…わた...ちびが帰って来ないなって』
ｾﾝ｢うらさん？まだなんか、やから起きとったんやね｣
アハハと笑うセンに顔を真っ赤にしたのは言わずも分かるだろう
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めい*cerw* - 更新待ってますね！ (2019年3月30日 2時) (
レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 更新停止してますよ！このお話好きなので良かったら更新して下さい！ (2018年9月1日 22時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
rin.rain.(プロフ) - 面白いですね！これからも頑張ってください！そらるさんもっと出してry (2018年3月20日 21時) (レス) id: 15ed3460f9 (このIDを非表示/違反報告)
れもんねこ(プロフ) - わーい！ろんさんありがとうございます！まだ出てきてくれるのでしょうか（ドキドキ 更新頑張ってください〜！ (2018年3月4日 18時) (レス) id: 032d1e69c8 (このIDを非表示/違反報告)
Dr.K(プロフ) - れもんねこさん» ろんさん了解です！コメント、リクエストありがとございます！！ (2018年3月1日 20時) (レス) id: a5d990b401 (このIDを非表示/違反報告)
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